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体ほぐして目指せ“健康”

奈良県桜井市・真言宗単立東光寺 山内宥厳住職

2016年4月27日付 中外日報(キラリ ― 頑張る寺社・宗教者)

埼玉の教室で楽健法を指導する山内住職
埼玉の教室で楽健法を指導する山内住職

奈良県桜井市の真言宗単立東光寺の山内宥厳住職(80)は、2人一組で交代しながらお互いの体を踏みほぐす健康法「楽健法」を40年ほど前に考案した。地域の人々の健康増進になればと願い、布教活動の一環として普及に努めている。

楽健法の特徴は足で踏むこと。踏む部位や力加減が肝心。足の裏や手足の付け根などリンパの集まっている部分を中心に踏み、体内の循環機能を高めていく。

20代の頃に指物師として大阪で会社を営んでいた山内住職はぜんそくを患った。様々な健康法を試し、アーユルヴェーダや東洋医学を学ぶ中で楽健法を生み出した。

寺院に嫁いだ親族がいた縁から、38歳で出家得度。高野山での修行後、知人に紹介され、50歳で東光寺に入った。

長らく無住で檀家も離散してしまっていたが、新たに寺院活動を始めるに当たり、地域の人々の役に立てる方法はないかと考え、本堂を会場に楽健法の指導に取り組むようになった。

当初は、足で人の体を踏みつけるということに対する抵抗もあり、あまり人は集まらなかった。

そのうち、「体のむくみが取れた」「冷え性だったが、体がぽかぽか温まるように」「住職の話が面白い」などの評判とともに、徐々に参加者も増えていった。

今では楽健法研究会が組織されるまでになり、東光寺を本部として各地に教室ができ、海外へ指導に出掛けることもある。

楽健法とともに、山内住職と幸子夫人が夫婦で作り、通信販売している天然酵母パンも好評だ。野菜とご飯から作る「楽健寺天然酵母」を用い、毎週月曜日に100キロ、約800個のパンを焼いている。マスコミにも取り上げられ、現在、予約は3カ月待ちという人気ぶり。

「楽健法と天然酵母パンで、体の内外両方から健康になってもらえれば幸せです。高齢化社会となり、要介護者が増加する中で、いつまでも健康で楽しく豊かに生きてもらいたい」と山内住職。楽健法の教室でパンを味わうこともでき、希望者には天然酵母も分けている。

(河合清治)