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寺でプロレス、乳児院支援

埼玉県越谷市・きらきら太陽プロジェクト 雫有希代表

2016年10月19日付 中外日報(キラリ ― 頑張る寺社・宗教者)

縁日プロレスに参加したレスラーたち(前列左端から阿部史典選手、雫有希選手)
縁日プロレスに参加したレスラーたち(前列左端から阿部史典選手、雫有希選手)

毎年夏の一日、埼玉県越谷市の浄土宗慈眼寺境内にリングが登場し、「縁日プロレス」が催される。今年は8月に開かれ、リング上にマスクマンや悪役レスラーが次々姿を現す。

メーンイベントには日本唯一の尼僧レスラーを名乗る雫有希さん(29)が登場。同市の浄土宗安国寺徒弟で、現在はクラッシュギャルズで活躍した長与千種さん設立の女子プロレス団体「マーベラス」に所属する。この日は僧籍を持つ阿部史典選手と僧侶タッグを初結成。山田太郎、唯我組とタッグマッチで対戦した。雫さんは時にはロープ際で相手に踏み付けられ、場外乱闘も展開。最後は山田選手を肩に担ぎ上げ、マットにたたき付けるデスバレーボムを決めて3カウントを奪った。

客席では「大泊自治会」の住民がお酒や食事を楽しみながら観戦し、夏休みの子どもたちも声援を送る。試合の合間、リング上では地元サークルのタヒチアンダンスやキッズのヒップホップダンスが日頃の練習の成果を披露するなど、アットホームな雰囲気が漂う。

試合後、レスラーたちが募金箱を抱え、客席を回る。寄付先は家庭で育てられない乳幼児を養育する善光寺大本願乳児院(長野市)。浄土宗運営で、安国寺住職を務める母親が支援していた縁からだ。

最初の開催は2010年。当時、自治会は子供会も解散、縁日に人が集まらない悩みを抱えていた。「若い人が集まる機会になれば」と企画され、家族連れが増えた。雫さんはこの経験を生かし、プロレスを通じて慈善活動を行う「きらきら太陽プロジェクト」を立ち上げた。参戦したレスラーや市議会議員ら協力者が広がり、昨年の横須賀大会は500人を超える観客を集めた。

12月10日には4回目となるバスツアーを企画。善光寺大本願を参拝し、ファンと直接寄付金を届ける。参加したファンからは「幼児虐待の問題をどうするべきか、考えるようになった」と感想が寄せられる。

次回大会は12月23日正午、東京都江東区のBumB東京スポーツ文化館で。問い合わせは、Eメール=shizukuaki.tickets.shop@gmail.com(@は半角に置き換えて下さい)

(山縣淳)