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苦縁―東日本大震災 寄り添う宗教者たち
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平時から地域に開く できることまずは実践

東京都目黒区・立正佼成会目黒教会 赤川惠一教会長

2017年6月14日付 中外日報(キラリ ― 頑張る寺社・宗教者)

新鮮な野菜を買い求める人でにぎわった「Mフェスタ」
新鮮な野菜を買い求める人でにぎわった「Mフェスタ」

立正佼成会目黒教会に2年前に教会長として就任した赤川惠一さん(56)は、地域に開かれた教会を目指して5月21日、東日本大震災復興支援を目的としたイベント「Mフェスタ」を開いた。被災地の物産展や減災に関するセミナーなど多彩な催しに、約800人の会員や地域住民が訪れた。

青年会員や一般会員が物産展の店頭に立ち、目黒区の友好都市の宮城県気仙沼市から気仙沼産のさんまのしょうゆ煮やフカヒレスープ、さけのほぐしの他、三陸わかめなど被災地の海産物を販売。

原発事故以降、風評被害を受ける地元の農家を支援するため、福島県二本松市のカトリック二本松教会の信者が立ち上げたNPO「福島やさい畑~復興プロジェクト」も出店し、新鮮な福島産の野菜や果物などを店頭に並べた。

復興支援に努めている日本聖公会の釜石支援センター望も駆け付け、仮設住宅で暮らす人たちが作った工芸品を販売した。

会場には、宗教の枠を超えて大勢の人たちが訪れ、被災地復興への思いを共有した。

日本赤十字社から講師を招いた「赤十字減災セミナー」では、参加者は被災したときの対応などを学んだ。

21日は立正佼成会の青年の日に当たり、青少年らが街頭に出て募金の他、紛争地域の子どもたちに贈るおもちゃや文房具の寄付を呼び掛けた。

これまで同会の外務グループに所属し、国内外の宗教間対話に取り組んできた赤川さんは「宗教者は何ができるのか」を模索する中で、「考えるのも大切だが、実践できることから始めないといけない」という思いを強くした。

「東日本大震災では、被災地の立正佼成会の教会が被災者を受け入れたり、炊き出しをしたりしたが、災害時だけでなく、平時から地域の人に開かれた教会でなくては」と「Mフェスタ」を企画。今後は目黒区の補完避難所の指定や認知症の人をサポートするデイ・カフェなどの計画を進めている。

赤川さんは「『法華経』は智慧と慈悲の教えで、実践する菩薩行を説いている。現代では東日本大震災の支援など様々な社会問題がある中で、我々の菩薩行をさせていただきたい」と話した。

(甲田貴之)