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自ら積極的に外へ 観光イベント運営にも

松江市・浄土真宗本願寺派順光寺 豅純吾副住職

2017年7月12日付 中外日報(キラリ ― 頑張る寺社・宗教者)

松江城・二の丸での特別版お坊さんカフェで法話する豅副住職
松江城・二の丸での特別版お坊さんカフェで法話する豅副住職

松江市の浄土真宗本願寺派順光寺の副住職、豅純吾さん(41)は「お寺発のまちづくり」を志し、寺を開放したイベントを企画するだけでなく、自ら積極的に外に出て地域と関わることに努めている。

2013年からは松江旅館ホテル組合が主催する「松江お坊さんカフェ」に市内の諸宗派の若手僧侶と共に参加。最近では松江城周辺を夜間ライトアップする観光イベント「松江水燈路」の運営にも参画している。

「もともとお寺は地域と共にあり、かつて住職もコンサルタントやカウンセラーとして、お茶を飲みながら縁側で人々の相談に乗っていた。もう一度、お寺と地域をつなぎ、昔からある風景を今の時代に再構築したい」と豅さん。

「松江お坊さんカフェ」は、旅館のおかみと同級生だったという曹洞宗法船寺住職の上野泰裕さんからの誘いだった。「地元の観光振興に役立つのなら」と参加し、松江城そばの松江歴史館などで、曹洞宗、日蓮宗、浄土宗の若手僧侶と一緒に法衣で観光客をもてなす。

「意外だったのは、カフェに来るのが20代から30代の比較的若い人が多いことでした。話を聞くと、仏教やお寺には興味があったが、普段の付き合いがなかったとのことで、宗派の違いなど、いろんな疑問に答えると喜ばれます。若い人のお寺離れが言われますが、興味を持っている人は多いので、切り口、やり方次第で変えられるはずです」

豅さんの発案で、9~10月に開催する「松江水燈路」に合わせた特別企画として、国宝の松江城二の丸・太鼓楼でカフェを開いている。リレー形式の法話もあり、水燈路の“闇夜を照らす光”が浄土真宗のみ教えと通じると説く。

豅さんは在家の出身。05年に博道住職の長女の順子さんと結婚し、順光寺に入った。「地域活性化とお寺の活動を一緒にやっていこうと考え、いろいろ活動してみて、自分が積極的に現場や地域に出て生の声を聞くことが大切だと痛感しています」

僧侶写真家としても活躍し、写真集(電子書籍)も発行している。作品を通して「いのちのつながり」「いのちの大切さ」を伝えることに取り組む。来年、住職を継職する。

(河合清治)