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地域の文化を活性化 講座やイベント多彩に

東京都羽村市 臨済宗建長寺派宗禅寺

2018年1月17日付 中外日報(キラリ ― 頑張る寺社・宗教者)

小山さんが講演し、多くの参加者が訪れた土曜講座
小山さんが講演し、多くの参加者が訪れた土曜講座

東京都羽村市の臨済宗建長寺派宗禅寺では、様々な分野の講師を招く「土曜講座」を新たに開始し、境内に「禅センター」を設置するなど、多彩な事業を通じて地域文化に貢献する寺院を目指している。

「土曜講座」は2016年からスタートし、毎月1回、高井和正住職(38)による仏教講座の他、地元住民が自らの半生を語る講演、外部講師による講演で構成している。外部講師はこれまで、横田南嶺・臨済宗円覚寺派管長や映画監督の故大島渚氏の妻で女優の小山明子さんら著名人が務めてきた。

高井正俊閑栖(71)は神奈川県鎌倉市の大本山建長寺で20年以上、教学部長や宗務総長を務め、開かれた建長寺を目指して尽力してきた。同じ発想で、15年に自坊に戻ってからは、寺院を中心とした地域の活性化に精力的に取り組んでいる。

横田管長や、建長寺に夫の墓があるという小山さんら、鎌倉でできた縁から今も協力してくれる人は多い。

「禅センター」では、郷土史家で宗禅寺文庫長の島田秀男さんが研究に取り組む。施設は俳句会、木彫、尺八教室などにも利用されている。

正俊閑栖は「人と話していると、その人がどんなことができるのか、どんなことをしたいのかが浮かび上がってくる。その中で、地域や檀家のためになることには協力していく」と語る。

薬師如来大祭や節分、年末の除夜の鐘など伝統的な仏教行事からコンサートまで各種イベントを支えるのは、薬師講や寺子屋委員会の人たちだ。正俊閑栖は「この地域は昔の習わしが生きており、つながりが深い。寺の行事にも手伝ってくれる人たちがいる。私が建長寺にいる間も彼らが守ってくれていた」と話す。

同寺は16年に創建400年を迎え、記念事業として、本堂の増改築、寺史『宗禅寺の歩み』の出版、フラメンコや日本舞踊、俳句大会、コンサートなどを開催。今年も花展やピアノの演奏会を企画している。

(甲田貴之)