ニュース画像
札所山主の総出仕のもと、十一面観音の宝前に表白を捧げる田代化主(中央奥)、徳道上人の御影を前にした鷲尾会長(左)
主な連載 過去の連載 エンディングへの備え
苦縁―東日本大震災 寄り添う宗教者たち
購読のお申し込み
新規購読キャンペーン
紙面保存版
トップ> キラリ ― 頑張る寺社・宗教者リスト> プログラミングの教室 子らに仏教通じる教えも

プログラミングの教室 子らに仏教通じる教えも

静岡県裾野市・曹洞宗光明寺 松岡広也住職

2018年3月7日付 中外日報(キラリ ― 頑張る寺社・宗教者)

光明寺に集まり、プログラミングを学ぶ子どもたちと指導する松岡住職
光明寺に集まり、プログラミングを学ぶ子どもたちと指導する松岡住職

静岡県裾野市の曹洞宗光明寺はロボット・プログラミング教室「寺子屋ラボ光明寺教室」を開講して4月で1年になる。小学1~5年生8人が2週間に1回、プログラミングを学んでいる。

週末の午後2時になると、子どもたちが集まりだし、Wi-Fi(無線LAN)接続されたタブレットを起動させて解説書を開く。講師の松岡広也住職(44)が当日の課題を伝えると、子どもたちはプログラムの内容を確認し、我先にとロボットを組み立て始める。

ロボットに出す命令を組み合わせ、線から線まで移動させたり、物を運ばせたりする。一連の動作を作り出すが、命令の組み合わせは一つではなく創造力を養う。プログラミング教育は2020年に小学校で必修化されることから、現在、教育分野でこのようなプログラミング教室が注目を集めている。

昨年8月には光明寺教室の子が、ロボットの自動制御技術を競うコンテストの静岡県大会で優勝した。課題をクリアできない高校生もいる中で、光明寺教室の子どもたちは満点をたたき出し、9月の全国大会に出場した。

光明寺がプログラミング教室を始めたきっかけは、「寺子屋ラボ」を全国に展開する「ロボ団」に勧められたからだが、こうしたプログラミングは2人一組となって課題を解決していくなど、協調性が重要で、仏教に通じる教えがあるという。

松岡住職は「同事行ではないが、相手のことを尊重しながら作業をすることで社会性が身に付く。また論理的にプログラムを組まないとうまく作動しない。落ち着いて論理的に考える力も養える」と説明する。

さらにロボットだから何をしてもよい訳ではないと子どもたちに促す。「物を大切にすること、相手やロボットの気持ちになること。ことさら仏教的なことを伝えようとは思わないが、相手を思いやる心が大切だ」

2月に入って進級テストを実施すると、多くの子どもが課題をクリア。これから2年目のより複雑なプログラムを学ぶ課程に進む。来年度は、世界大会に進むことができるクラスの試合にも挑戦したいという。

松岡住職は「世界につながる大会に参加しているという意識だけでも、夢が一気に広がる」と語り、最新の教育スタイルを取り入れながら、子どもたちの夢の実現をサポートする。

(赤坂史人)