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自閉症啓発活動に賛同 広がる地元企業との連携

埼玉県川越市 天台宗最明寺

2018年5月2日付 中外日報(キラリ ― 頑張る寺社・宗教者)

「世界自閉症啓発デー」関連イベントとして坐禅・ヨガの体験会を開いた
「世界自閉症啓発デー」関連イベントとして坐禅・ヨガの体験会を開いた

埼玉県川越市の天台宗最明寺は4月2~8日、自閉症や発達障害に対する理解を促すため、国連が定める「世界自閉症啓発デー」のシンボルカラーである青色で本堂をライトアップした。

国連では4月2日を「世界自閉症啓発デー」とし、「癒やし」や「希望」を表すとされる青色の光でランドマークや名所旧跡を照らす「ライト・イット・アップ・ブルー」が世界各地で行われる。日本でも2~8日を「発達障害啓発週間」として、啓発イベントを各地で開いている。

青いLEDライトが最明寺の外と灯籠の中に設置され、境内全体を幻想的な光で包んだ。期間中は檀信徒や地域住民だけでなく、自閉症の子どもの保護者も訪れた。

8日には坐禅・ヨガの体験会が開かれ、20~70代の男女24人が集まった。川越で和ろうそくを制作・販売している「HAZE(ヘイズ)」の青いキャンドルと、地元の和菓子屋「彩乃菓」のブルーベリーの餡が入った青い和菓子が配られた。

千田明寛副住職(30)はインド・ナグプールのインド禅定林で天台宗の開教師として活動していた。その時、禅定林のサンガラトナ・法天・マナケ住職が巡回医療や児童福祉施設での活動に尽力する姿が、千田副住職に寺院での社会貢献の重要性を意識させた。またその頃、日本の寺院で世界自閉症啓発デーにブルーライトアップをしているのを知り「自分も何か協力したい」と、昨年からライトアップを始めた。

今年は、同じく昨年からこの活動に参加している複合商業施設のウニクス川越と連携することになり、同施設からヨガ講師が同寺に派遣された。

和ろうそくや和菓子の提供など企業の協力を得られたのは、千田副住職が「寺は地域に密着していなければならない」と考え、地元の職人の集まりをはじめ、他業種の人たちとの交流を日頃から積極的に行ってきたからだ。近隣のカフェなどは宣伝のチラシを置いてくれた。

千田副住職は「地元の川越を拠点に寺としての活動を広く伝えていきたい。ブルーライトアップに賛同するお寺が増えて、日本中が青くなれば、まさに一隅を照らすことになる。さらに寺を中心に様々な業種の人が協力し合う環境をつくっていきたい」と語る。

(甲田貴之)