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進化する点字図書館 情報量増も書籍大切

静岡市駿河区 静岡キリスト教盲人伝道センター

2018年7月18日付 中外日報(キラリ ― 頑張る寺社・宗教者・宗教施設)

音声版のキリスト教図書を収める書庫と遠山信和・静岡教会牧師
音声版のキリスト教図書を収める書庫と遠山信和・静岡教会牧師

静岡キリスト教盲人伝道センター(静岡市駿河区)は国内唯一のプロテスタント・キリスト教点字図書館で、今年50周年を迎える。

JR静岡駅から徒歩15分の日本キリスト改革派静岡教会に併設される。

創設者で同教会初代牧師の故青山輝徳氏は1945年、20歳の時に横浜で不発焼夷弾の爆発に遭い、視力を失った。ラジオでキリスト教に触れ、牧師を目指した。点訳聖書は入手できたが、神学書は神学生仲間に読んでもらい、自ら点訳するなど苦労を重ねた。

牧師となった青山氏は53年から静岡で開拓伝道を開始、盲学校のバイブルクラスも担当した。58年にアメリカの教会や宣教師らの援助を受け、ウェストミンスター信仰告白と大小教理問答書の点字版制作から本格的に活動を始めた。

純粋な福音伝道の活動として行うために、公的な援助は受けない。改革派だけでなく、教派を超えた献金だけで運営している。

キリスト教書や『百万人の福音』など月刊誌の音声版、点字版の制作と貸し出しを行う。これまでに制作した音声版・点字版は三千数百点以上となる。小さな活字が見えづらい高齢者にも貸し出す。

かつてカセットテープに録音されていた音声版は、現在はデジタル化に対応。国際標準規格の「デイジー図書」で制作し、長時間の録音もCD1枚に集約する。インターネット上の点字図書館サービス「サピエ」と連携し、データでも提供できる。各地の点字図書館からのキリスト教書のリクエストにも対応する。

スタッフと奉仕者が点訳、朗読や音声データ検索用のインデックスを付ける「デイジー編集」などを担当。未経験者のための研修会や各地で講習会を開き奉仕者を募る。

視覚障害者のコンピューター利用が進み、音声読み上げソフトを利用したネット閲覧など、アクセスできる情報量は増えた。だが、同センター理事を務める遠山信和・同教会牧師は「内容の豊かなものを提供しようとするならば、書籍は大きな存在です」と視覚障害者へのキリスト教良書の必要性を語る。

創立50周年を記念し、11月23日に同センターで感謝会を開く。視覚障害がある双子のピアニストの木村りえさん、りささんが出演する。問い合わせは同センター=電話054(285)0496。

(山縣淳)