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母親と乳幼児集う会 宗派を超え深まる交流

大阪市平野区 浄土真宗本願寺派専龍寺 佐々木香坊守

2018年9月26日付 中外日報(キラリ ― 頑張る寺社・宗教者・宗教施設)

本堂で遊ぶ子どもたちと母親。左端が坊守の香さん
本堂で遊ぶ子どもたちと母親。左端が坊守の香さん

大阪市平野区の浄土真宗本願寺派専龍寺では、2012年から毎週木曜日に、赤ちゃんや幼児たちがお寺で一緒に遊ぶ「ベビーサンガ」を開いている。対象は門信徒に限らず、宗派を超えて子育て中の若いお母さんたちが子どもを連れて集まってくる。主役は子どもだが、母親にとっても育児や教育について情報交換の場となり、喜ばれている。

ベビーサンガの世話は坊守の佐々木香さん(45)が担当。婦人会の有志と共に、子どもたちを迎えて一緒に遊ぶ。楽しんだ後は「“まんまんさん”をしましょう」との香さんの呼び掛けで、親子で仏前に手を合わせ、お下がりの菓子で茶話会が始まる。

夏には境内でプール遊びやそうめん流し大会、小学校入学前には「すだちの会」というお祝い会も開く。同寺では青少年の集いとして毎月1回、小学生以上を対象にしたキッズサンガを行っていたが、6年前から乳幼児に特化したベビーサンガを始めた。

きっかけは、他寺での同様の取り組みを知った佐々木覚爾住職(45)から「うちでもやってみないか」と持ち掛けられたこと。5人の子どもを育て、おもちゃや遊具もたくさんあり、有効利用になればと引き受けた。

始めてみると、門信徒に限らず、いろんな人たちが集まってきた。「専龍寺のある平野区の長吉地区は、古くからある家と、新しい住宅やマンションが混在しています。若い家族も増えつつあり、住み慣れない土地で友だちも近くにいないという人たちが、張り出したポスターを見たりして興味を持って参加されているようです。サンガで友達ができたと、お寺の近くに家を建てて引っ越してきた人までいるんですよ」と香さん。

6日のサンガに三女の紗映ちゃん(1)を連れて参加した万谷喜子さん(38)は「幼稚園のことなど子育てについて情報交換できるのはとてもありがたく、普段、町で婦人会の人と出会うと優しく声を掛けてもらっている。見守られている感じもありがたいですね」と話す。

婦人会の人たちも「娘や孫と遊んでいるよう」「こっちが癒やされ元気をもらっている」「私たちの経験が役に立つのはうれしい」などと喜ぶ。

香さんは「ベビーサンガに参加してもらい、お家にお仏壇もない若い世代の方々に、小さい頃から手を合わせることの大切さを伝えていけたらうれしいです」と話した。

(河合清治)