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学び、お寺で楽しく 好評プログラミング教室

福井市 真宗大谷派福井別院

2018年10月17日付 中外日報(キラリ ― 頑張る寺社・宗教者・宗教施設)

大学生スタッフの指導を受けながらプログラミングを学ぶ小学生
大学生スタッフの指導を受けながらプログラミングを学ぶ小学生

福井市の真宗大谷派福井別院で昨年4月にスタートしたコンピューターの基礎的なプログラミングを学ぶ教室「Tera school(テラスクール)」が好評だ。毎月2回の開校日に受講する小学生や指導役の地元大学生らが集い、共に学び合いを深めている。

テラスクールは「子どもと大人が学び合う現代の寺子屋」を掲げるNPO寺子屋プロジェクト(京都市下京区)の協力で運営。同プロジェクトは2014年の発足以来、大谷派真宗本廟のしんらん交流館など京都市内3カ所で教室を立ち上げた実績がある。

福井別院の五辻信行輪番は15年のしんらん交流館開設に際して準備事務局長を務め、同館でのテラスクール開校にも関わった。「テラスクールは本山だけではなく、全国に波及させるつもりで立ち上げた。その第一歩が福井別院だ」と説明する。

同別院では16年夏以降に福井教区の若手僧侶がしんらん交流館での教室運営を見学したり、体験会を試験的に開くなどして準備を進めた。福井県内ではプログラミングを学べる場が少なく、体験会の定員は満員だったという。

昨年4月の正式な開校後は高学年向けと低学年向けの学習プログラムを3種類用意し、福井市内を中心に約20人の小学生が受講。福井大などの学生ボランティアスタッフの指導のもと、休憩中のレクリエーションも楽しみながら学んでいる。

同別院の担当者によると、あまり言うことを聞かないタイプの「やんちゃな子」の態度が学生らとの触れ合いを通して改善したり、別院での宿泊行事などに参加する子どももいたりするという。ある保護者は「別院のような大寺院は格式や敷居が高そうという印象があったが、身近な存在になった」と話した。

受講者のほとんどは真宗の門徒ではない。五辻輪番は「まず『歴史ある別院を使用する場』に来てもらう。そして『改まって』ではなく、子どもたちがやりたいことをやり、一層の興味と楽しみを見いだしていく。それが大切だ」と指摘。

「お寺を外から眺めるだけではなく、『その中で楽しく遊び、学んだ』という場所に変わることが重要。そのイメージを脳裏に焼き付けてほしい。別院が運営する常葉幼稚園の卒園児にも入ってもらえるようアピールしていきたい」と力を込めた。

(池田圭)