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活動の場は広げているが 伝統仏教教団に増える女性教師(1/4ページ)

2014年8月20日付 中外日報(深層ワイド)

伝統仏教教団では、教師全体のうちに占める女性の比率が高まっている。文部科学省の宗教統計調査によると、規模の大きい10教団の女性教師数は合わせて9416人で、全教師の10・2%(2012年12月31日現在)となっている。50年前の1962年には5367人、5・8%だったが、近年1割を超えるまでになった。「男性社会」といわれる宗門で、僧侶としての道を歩むことになった女性たちは、活動の場を次第に広げつつある。一方で、伝統的な尼僧としての姿を守り続けた女性教師に関して、高齢化や後継者不足などの問題がより深刻化しており、対策が望まれている。(丹治隆宏)

「あいあうカルタ」を手にする真宗大谷派「女性室」のスタッフ

「教区会・組会 男ばかりで 何決める」「跡継ぎは まず長男と 思わされ」「会長は 男の人に 押し付けて」。真宗大谷派の女性室が2011年に作成した「女と男のあいあうカルタ」には、思わず噴き出してしまうような言葉や、男性だけでなく女性もドキリとしてしまう一言が並ぶ。時にはユーモアを交えながら、男性だけでなく女性にも潜む性別にまつわる先入観を、問い直してほしいとの意図が込められている。

大谷派では1980年代、住職を男性に限定した宗門法規の改正を求める動きが坊守会を中心に活発化し、91年以降、法規上の男女格差の撤廃が段階的に進められてきた。

96年には宗務機関の中に女性室を開設。「男女両性で形づくる教団」を目指し、積極的に取り組んでいる。「女性会議」や、男女平等参画について考える「公開講座」を実施するほか、宗内に128人(2014年1月15日現在)いる女性住職・教会主管者を対象にした集いを開いている。

宗門教師の約12%、約千人の女性教師がいる日蓮宗。昨年、女性として36年ぶりに宗議会議員に選出された松野蓮香議員(51)=宮崎県日南市・白蓮寺住職=は、女性教師が活躍するためには「男性の理解や、女性を後押しする枠組みをつくることも必要」と指摘する。3月に開かれた定期宗会では宗務院伝道部内への「女性課」の新設を提案した。