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メディアの目から見た宗教界 宗教報道担当記者座談会(1/5ページ)

2014年9月17日付 中外日報(深層ワイド)

「新聞など一般メディアやその記者たちは宗教界をどのように捉え、宗教にどういうスタンスでいるのか」――。中外日報は、「メディアの目から見た宗教界」のテーマで、宗教報道を長く担当してきた新聞など主要メディアの記者3人による座談会を実施した。

朝日新聞社前編集委員(現企画事業本部次長)の森本俊司氏(54)は、近年の宗教動向を紹介し、「宗教が個々の内面の問題から再び社会問題に向き合っている」と語るとともに、「資本主義経済の価値観に宗教がのみ込まれようとしている」ことも危惧した。

京都新聞社文化部記者の箕浦成克氏(42)は「宗教取材を通して社会を見る」という自身の報道姿勢を披露するとともに、東日本大震災の被災地で「志でつながる宗教者」の姿を紹介。教団をコンピューターのOS(基本ソフト)、活動する宗教者をアプリケーションソフトに例えた上で、これからの教団と宗教者が進むべき理想像を語る一方、両者の従来の関係の限界にも言及した。

共同通信社編集委員の西出勇志氏(53)は「戦後の日本社会が宗教を隠してきた」と指摘し、マスメディアが宗教を軽視し、記事に扱うときには揶揄する形になる風潮を紹介。今後の宗教のあるべき姿として宗教が「社会と地続き」であることの認識と必要性に詳しく触れ、震災後に登場した臨床宗教師など公共性を帯びた宗教、宗教者の在り方の可能性を展望した。

司会は本紙編集局長・北村敏泰が務めた。

〈出席者略歴〉

西出勇志氏1992年、京都支局で京都宗教記者会に加入。本社文化部を経て、編集委員として「こころ」のページ担当。『全仏』論説委員。日本宗教学会員。講演、著述多数。9月から長崎支局長。

森本俊司氏1998年に京都宗教記者会加入。大阪本社でも編集委員として宗教取材を継続、2013年まで「こころ」面担当。WCRP日本委員会研究集会で講演など。現職では寺社関係の展覧会を企画。

箕浦成克氏社会報道部、文化部を通じて9年半にわたり宗教界を取材。「こころ」のページでは信仰、教義、教団トップインタビュー、被災地の宗教者や伝統行事の担い手などをテーマに。