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何が民衆を引きつけるのか

高野山と善光寺 信仰の2大聖地(4/4ページ)
2015年5月27日付 中外日報(深層ワイド)

巡拝ブーム影響 信仰の入り口に

岡本亮輔・北大准教授

聖地巡礼、宗教ツーリズムなどに詳しい北海道大大学院の岡本亮輔・准教授は、今回の高野山や善光寺の参拝者の動向について、「信仰をお持ちの参拝者に加えて、『ファン』と表現されるような人も多かったはず。パワースポットブーム、仏像ブームなどを入り口として、本来の伝統的な寺社に再び光が当たり、再評価されてきている。高野山の中門の再建に注目が集まったのも伝統が見直されてきている例の一つ」と分析する。

そして、「ここ10年ほどの動きとして高野山の宿坊が個室を設けるようになったり、コンビニやゲストハウスもできるなど、町全体の受け入れ態勢も整ってきた」とし、「伊勢神宮、出雲大社の遷宮や四国霊場の巡拝ブームなども影響している」と参拝者増の背景を語った。

記念法要や御開帳の意義については「伝統的な信仰の言葉が伝わりにくくなっている現代にあって、インパクトのある行事を行うのは大切なこと。また御開帳というもの自体がもともと、布教に加えて、浄財を得るために多くの人を集めようとする観光イベント的な性格を持っている。寺社の側は、行事などを入り口として集まってきた人をさらに導いていくことを忘れてはならない」と話している。