ニュース画像
初公開の水晶に納められた木造阿弥陀如来像
主な連載 過去の連載
エンディングへの備え
時代を生きる 宗教を語る
購読のお申し込み
新規購読キャンペーン
紙面保存版
トップ> 深層ワイドリスト> 赤ちゃんポストを関西に 「いのち守る」取り組み広がる

赤ちゃんポストを関西に 「いのち守る」取り組み広がる(2/6ページ)

2016年7月27日付 中外日報(深層ワイド)

「いのちは神仏の授かりもの」訴え「関西に赤ちゃんポスト」動きだす

「こうのとりのゆりかごin関西」実行委員会(大阪府箕面市)は「お腹の赤ちゃんも大切な社会の一員」として、子供のいのちを守るとともに妊婦をサポートする活動にも力を注ぐ方針だ。親子のコミュニケーションの希薄化など若年層は家庭や社会からの孤立を深めている。特に未成年や未婚での妊娠、パートナーに問題があるケースなどで悩みを抱えた若い妊婦の声は周囲に届きにくく、電話相談など支援態勢の整備が急務になっている。

こうのとりのゆりかご急増する電話相談

3月に大阪市内で開かれた「こうのとりのゆりかごin関西」実行委の発足大会
3月に大阪市内で開かれた「こうのとりのゆりかごin関西」実行委の発足大会
慈恵病院に寄せられた相談件数の推移
慈恵病院に寄せられた相談件数の推移

18日夜、香川県観音寺市のドラッグストアの女子トイレで、生後間もない男児が見つかり、その後、死亡が確認された。ニュースに接した実行委事務局の坂口淳子さん(円ブリオ神戸副代表)は「実行委で電話相談を始めていたら、この子の命を救えたかもしれないのに」と悔やんだ。

厚生労働省の調査では遺棄を含む0歳児の虐待死(心中を除く)は例年二、三十人を数え、過去10年間で約240人に上る。その半数近くを生まれて間もない0日・0カ月児が占めている。

事務局の広中輝子さんは「自分では子育てできない高校生であっても相談してもらい、預け、託すことができることを伝えられれば被害は防げるはずだ」と話す。

実行委では「こうのとりのゆりかご」の開設に先立ち、熊本・慈恵病院などが行う妊娠・出産の電話相談を近くスタートさせる。人見滋樹代表は「しっかりその人に寄り添い、お話を聞く。電話や面談での相談を充実させるのが私たちの重要な仕事。そのためには人数が必要だ」とする。

慈恵病院に寄せられた2015年度の相談件数は前年度比1430件増の5466件で、過去最多を更新した。「ゆりかご」を扱ったテレビドラマ等の影響で件数は近年、急増している。