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赤ちゃんポストを関西に 「いのち守る」取り組み広がる(3/6ページ)

2016年7月27日付 中外日報(深層ワイド)

こうのとりのゆりかご妊婦サポートに力

関西での「ゆりかご」設置に向けてスタッフと話し合う人見代表(右端)

一方、熊本市が19日に発表した15年度の「ゆりかご」への預け入れは前年度比2人増の13人。うち1人は初めて国外で暮らす父母らが預けた。累計は125人になった。

開設された07年度から4カ年の平均は年約19人だったが、その後の5カ年は毎年度10人前後で推移している。当初は「安易な子捨てを助長する」など批判の声も多くあったが、電話受け付けを24時間態勢にするなど病院の相談体制の充実もあり、預け入れ件数は抑えられている。

相談事業を担う連携病院はすでに兵庫県の姫路聖マリア病院が参加の意向を示しており、「ゆりかご」の設置は同院を含め幾つかの病院と交渉を進めている。

人見代表は「連携病院は9月のNPO法人立ち上げ時には決まっていると思うが、設置病院は焦らずゆっくり探す」つもりだ。「全国に絶対に必要になる。関西の取り組みが(今後の普及の)鍵になる」と準備に万全を期す。

坂口さんは「いのちは神仏の授かりもの。出産で悩む妊婦さんが安心して赤ちゃんを産めるように手だてを尽くしたい。毎年100万人が生まれる一方で20万もの命が中絶されるという現状もある。日本は本当に命を大切にする国といえるのか。宗教者にも訴えたい」と語った。

実行委の活動には日本カトリック医師会が協力を表明。委員には同会の大阪・京都両支部長や村山泰弘・立正佼成会大阪教会渉外部長らが名を連ねる。同教会は円ブリオ大阪主催の講演会に会員が参加するなど「いのちを守る」活動を支援してきた。

3月の実行委発足大会を共催した「京都小さな生命を考える懇談会」の真城義麿代表(元大谷中・高校長、真宗大谷派善照寺住職)は「いのちは無条件に、平等に尊いはずだ。ぜひもう一つ『いのちを抱き留めてくれる場』を持ちたい」と話し、関西での「ゆりかご」設置を後押しした。