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避難所となった当時を振り返りながら講話する本川住職
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苦縁―東日本大震災 寄り添う宗教者たち
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寺と地域の連携に課題 南海トラフ地震への備えは(5/5ページ)

2016年10月26日付 中外日報(深層ワイド)

ソフト面対策が重要

稲場圭信・大阪大大学院教授の話 行政と防災協定を結ぶなど、東日本大震災を教訓に自主的に対策を進める寺院が増えつつある。しかし、住職の高齢化や金銭面に苦慮し、対策を断念する寺院もある。

災害への取り組みは様々な形があり、①井戸水の利用や予備電源などライフラインの確保②耐震補強の取り組み③檀家や地域住民との連携――が主な対策と言える。

特に地域連携は、災害時に寺院の駐車スペースを提供し避難場所にするなど、可能な範囲で対策を決めて檀家や地域住民に周知させるだけで、被害を最小限に食い止めることもでき、費用的にも抑えられる。東日本大震災では避難住民らを支援しなくてはいけないと思い込んで倒れる住職もいた。地域と連携し互いに助け合って行動することで、住職自身の負担軽減にもつながる。

耐震工事やライフラインの確保といったハード面の対策ももちろん必要だが、地域連携などのソフト面の対策が極めて重要だ。