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受動喫煙防止対策 宗教界の取り組みは…(5/5ページ)

2017年2月15日付 中外日報(深層ワイド)

僧侶の判断に任す仏陀が言ってないことの考えが

青野道彦・東京大助教の話

2015年と16年に2回、ミャンマーの僧侶の喫煙に関する調査を現地で行った。たばこの使用は律蔵(ヴィナヤピタカ)には規定されていないため、僧侶(比丘)個人の判断に任されている。全体的に噛みたばこの一種「クーン」を用いる僧侶が多いようだ。たばこ自体は健康に悪いと知られているので、肯定をする僧侶はいなかったが、仏陀が言っていないことを教団として禁止はできないのだろう。

ミャンマー内の宗派でも開祖が喫煙を禁止した教団もあるが、それでも現代の僧侶は喫煙していた。僧侶にはスマホだったり、規定のないものをどのように扱うか、律蔵に照らし合わせた上で、その解釈が求められている。

ただ律自体、世間の人々の批判を受けて定められた規定が多くある。例えば比丘が墓場の供え物を食べて世間の批判を受けたことから「施与されたものではない飲食物を口にしてはいけない」と定められた。律が定められた時にたばこがあり世間からの非難があれば、たばこの禁止が定められた可能性はあるだろう。