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仏弟子に国籍は関係ない? 苦労、困難が多い外国人僧侶(3/4ページ)

2017年3月1日付 中外日報(深層ワイド)

天台宗・タイラー慈海さん仏道は一生かけ完成 豪に新寺建立したい

オーストラリア人のタイラー慈海さん(25)は天台宗の僧侶で、駒込学園(東京都文京区)で英語の指導助手をしている。ゆくゆくは天台宗の信者はいるものの寺院のない母国に帰り、新寺建立したいと準備を進めている。

大学生の時に天台宗ハワイ別院の荒了寛・ハワイ開教総長のもとを訪れ、得度した。2013年の天台宗の海外開教40周年シンポジウムに合わせて来日し、その会場で話し掛けた故半田孝淳座主らに熱意と日本語能力を認められ、総本山比叡山延暦寺の修行道場である「行院」に入行できることになった。この半田座主との出会いが「宝物」だとタイラーさんは感慨深げに語る。

修行道場では周りは誰も英語が話せない。分からない言葉があれば皆が寝静まった後、朝まで辞書と首っ引きで勉強したこともある。

出家を決心した時は、敬虔なカトリック信者だった母親からの猛烈な反対に遭った。しかし、日常の作法の姿を見せ、母親の疑問に答えるうちに、その母親も天台宗の信者へと変わったという。

今後は、日本の大学で仏教学の修士号も取得したいと思っている。自身の信心については、「まだまだ“ある”とは言えない。むしろ一生をかけて完成を目指すことこそが仏道だと思う」と熱く語った。