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仏弟子に国籍は関係ない? 苦労、困難が多い外国人僧侶(4/4ページ)

2017年3月1日付 中外日報(深層ワイド)

浄土宗・マルセル・コンラッドさん

来日し念願の帰敬式 ビジネスマン定年後出家も

帰敬式でコンラッドさんは自前の二連の数珠を手に念仏を称えた

在家の外国人でも日本の仏教への熱心な信仰者はいる。外国人僧侶ももともとは一人の信者。グローバル化が進む世界にあって、外国人信仰者の受け皿を整える必要性がある。

ドイツ人ビジネスマンのマルセル・コンラッドさん(32)は、昨年末に日本の浄土宗寺院で帰敬式に臨んだ。

日常的に実践可能な念仏の教えにひかれて浄土宗に属したいと考えるようになった。しかし、「インターネットのコミュニティーで浄土宗の知り合いはできても、住んでいるそばには寺がなかった」と嘆く。寺院を拠り所に現実的な人間関係を築き、信仰を同じくする人々とのつながりを深めることを長年求めてきた。

数度の来日を経て、英語が堪能な戸松義晴・心光院(東京都港区)住職に、帰敬式の導師をと願い出た。コンラッドさんは、読経の声をなぞることはできても日本語での会話はできない。英語で進行された帰敬式は、コンラッドさん一人のために行われた。念願だった帰敬式を終えて喜びを満面に浮かべ、「今は仕事があるので僧侶にはなれないが、定年後に出家することも考えている」と語った。

浄土宗では毎年2~3件、外国人の僧籍登録がある。師僧の他にもう一人保証人が必要なことと、僧侶になろうとする経緯の説明を書面で求める点が、日本人とは異なる手続きとなっている。