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ご縁づくり挑む本願寺派の僧侶 伝灯奉告法要機に変革へ(2/3ページ)

2017年3月29日付 中外日報(深層ワイド)

首都圏開教の拠点「仏教身近に」手応え 個人に直接働きかけ模索

首都圏開教の一端を担うサテライトテンプル・GINZAサロン

「ご縁なき人たち」にどのように浄土真宗の法義を伝えていくのか。

我が国の人口の約3分の1が集中する東京・首都圏の伝道拠点である宗派直轄寺院の築地本願寺は、新たな首都圏開教を推進するため昨年12月からインフォメーション棟や永代合葬墓などの建設に着工し、今秋の竣工を目指している。

単身世帯が4割を占める首都圏で、こころの痛みや苦しみを共有できない人たちに対して、個人に直接働き掛ける新たな伝道方法を模索している。

合葬墓は、門徒以外の人からも利用者を募り、墓参りを縁にして浄土真宗との関係を築けるような仕組みを整備する。

また、昨年5月には東京・銀座に築地本願寺「GINZAサロン」を開設し、これまで縁のなかった人にも仏教や浄土真宗を身近に感じてもらえるセミナーを定期的に開講している。

GINZAサロンで法話をしている西原龍哉・天真寺副住職(40)=千葉県松戸市=は、サロンの行事への参加者が徐々に増えていることから、仏教や浄土真宗を好意的に受け止める人が、「ご縁のなかった人たち」にも広がりつつあると実感する。

西原氏は、人間関係の悩みなどに僧侶が答える「ブッダde大喜利」等の様々な企画の運営に携わっている。大喜利では、仕事や恋愛など、現代人の抱える悩みに耳を傾ける。

「広く仏教を知ってもらい、自分に合った仏教の教えに出遇ってほしいと願っている。仏教や浄土真宗によって心の拠り所を提供できるよう努めていきたい」

自坊でも僧侶形のオリジナルキャラクターを制作し、LINEスタンプを販売するなど、少しでも仏教や浄土真宗に触れる機会を持つ人を増やそうとしている。

しかし、すぐに成果が上がるものではなく、また、西原氏のように全ての僧侶が積極的に「ご縁づくり」に参画しているわけではない。そうした僧侶・布教使を育成するためには、全関係者が「法話1%」の現実と向き合い、新たな布教・伝道の必要性を実感できるような、長期的な僧侶・布教使の養成計画が不可欠だ。