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『道元読み解き事典』大谷哲夫編著・柏書房刊

道元読み解き事典

坐禅そのものが仏の行いであり、日常作法の中に悟りがあると説いた孤高の禅僧・道元禅師の足跡と教え、哲学・思想や日本文化に与えた影響、歴史的な意義などを取り上げ、神髄に迫った「道元禅」の入門書である。

曹洞宗学・禅学を専門とし、駒沢大の学長、総長を歴任した編著者のほかに、佐久間賢祐、菅原研州、竹村宗倫の3氏が執筆を分担。「道元を読み解く」だけでなく、厳しい出家僧のイメージを持つ道元禅師の生き方が現代人にどのような「安心」を与え、また新たな生き方を示唆しているのかを考えさせる。

道元禅の神髄は「只管打坐=ひたすらな坐禅」にある。しかし、その教えを実践行として受け入れるとき、それは日常生活を「仏の作法」に従って生き、仏の境涯を理想として「求道」し続けることへの促しとなる。

編著者の大谷哲夫氏は、そのことを「日々の生活の中に仏道を実現しようとすることは、高い理想を掲げ、その実現に向けて日々の充実を図ることにつながる」「道元の生き方は、常人には及びもつかない厳しいものだが、俗世の只中にあって平凡な日々を生きる現代人の私たちこそ、その厳しさに学ぶべき意義がある」と述べている。

定価3360円、柏書房(電話03・3830・1891)刊。