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人徳持つ布教使が必要

真宗木辺派宗務長 馬籠法城さん(74)

ひと2019年7月5日 10時49分
人徳持つ布教使が必要

6月1日に就任した。2024年に本山錦織寺(滋賀県野洲市)で営む木邊顕慈門主の伝燈奉告法要と親鸞聖人御誕生850年・立教開宗800年記念法要に向けた諸準備が大きな課題になる。

鹿児島県日置市の覚正寺出身。高校卒業後、浄土真宗本願寺派の中央仏教学院で学び、兵庫県の同派寺院で4年ほど法務員を務めた後、東洋大の夜間部に進学。在学中は東京都内の真宗佛光寺派西徳寺で役僧を務めたこともある。

卒業後は故郷に戻り、地道な教化活動に取り組んできた。「私の知恵ではない。仏様の智慧に尋ねてほしい」との思いからモットーは「お寺は人生の交番」。地元は過疎地だが、離郷した門徒にも毎月寺報を送り、「何かあればまずお寺に相談を」と呼び掛けている。

老後に大阪の息子の元に引っ越した女性の葬儀に駆け付けると「慣れない生活でつらいこともあった。しかし、『どこへ行っても仏様と一緒の生活なら仏様が守ってくれる』という先生の話をありがたく思っていた」との女性の遺書をもらった。「心のこもった礼状で、お念仏の世界のありがたさ、『触光柔軟の願』を思った」と言う。

宗門の大きな課題として門徒教化を挙げ、「寺と一人一人の深いつながりをつけることが急務。『門徒が減っていく』とよく言うが“企業努力”が足りないのでは」。

「(教えが)伝わる人徳」を持った布教使の養成が要と指摘し、「布教は食べるためではない。お念仏の教えが生活の中に生き生きとはたらいていることを教えてくださる布教使が必要」と僧侶養成への問題意識を語った。

(池田圭)

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