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兼務寺院の支援強化へ

浄土宗 川中光敎宗務総長(69)

ひと2020年1月17日 11時09分
兼務寺院の支援強化へ

昨年11月、宗務総長に就任。これまでに財務局長、教学局長、総務担当の宗務役員などを歴任した。當麻曼陀羅発祥の地、當麻寺(奈良県葛城市)の奥院住職。

教学局長在任中、佛教大の新たな通信教育教師資格取得コースの設立に尽力した。他大学に在籍しながらも、二重学籍にならず科目等履修生として通信教育を受けることができるというものだ。

一般企業に勤めている寺族が教師資格取得のために必須のスクーリングや実践道場に通えず、結果として教師資格を取得するタイミングがないという問題の解決を目的としている。

コースの新設に向けて学長に直談判に赴いた際「僧侶の立場から見れば、まるで『副業』に力を入れる僧侶を育てたいかのようだ。あなたはどんな僧侶を育てたいのか」と問われたことが深く印象に残っている。

しかし、これまで多くの人がやむなく寺院を去っていった現実を見てきた。その経験から「教師資格を取得した後に一般企業に就職するかもしれない。それでも将来的に僧侶として寺を継げる可能性を残しておきたい」と話す。

宗務総長として任期中の目標の一つに、寺院を複数兼務する住職へのサポート強化を掲げた。「兼務住職寺院であっても、その一つ一つの寺に歴史があり、檀信徒らにとっては大切な菩提寺のはず」との思いがある。事務手続きを簡略化するなど、一つ一つの寺院を残し、護持しやすいシステムを作るのが一番の課題だという。「現在7千カ寺ある浄土宗寺院数が、何十年たっても変わらないようにしたい」

(奥岡沙英子)

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