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全員が成長する組織へ

臨済宗建長寺派 長尾宏道宗務総長(63)

ひと2020年1月22日 11時06分
全員が成長する組織へ

昨年12月12日に宗務総長に就任した。宗務本院の部員・職員をはじめ周囲の人たちと協力し合える組織づくりを目指すとともに、50年後の大本山建長寺を見据える。

2028年の開山・大覚禅師750年遠諱に向けた実行委員会の設立、本山の境内整備の長期計画の作成を掲げ、就任直後から、部長、部員、職員に自分の思いを明示した。

「自分が話した内容よりも相手から返ってくる内容が重要。意見を交換する中で新しいアイデアが生まれ、考えの方向性が固まってくる」。聞く姿勢を大切にしており、宗務本院の中に総長意見箱を設け、要望や意見を広く募っている。

栃木県生まれ。同県佐野市の小中学校の臨時講師、市教育委員を務めた。同市の願成寺住職として、くずう原人まつりの開催、葛の里壱番館の設立など地域活性化に尽力した。様々な組織で多くの人たちと関わる中で「全員が盛り上がっていなければうまくいかない」と気付いた。

宗務総長として最も大切にするのは「人づくり」だ。全員が成長し、思いを一つにして前に進んでいける組織をつくることを目指す。

末寺の僧侶から直接、宗務総長に意見が寄せられたり、自らクレーム対応をしたりすることも。「周囲からは大変と心配されるが、私にとってはとてもありがたい。これからもなるべく多くの人との出会いを大切にしていきたい」と話す。

「失敗は恐れていない。大切なのは失敗した後、どのように対応するか。それによって失敗が良い方に転換することもある」と笑顔を見せる。

(甲田貴之)

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