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中外日報宗教文化講座2021
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疲弊末寺まず手助け

臨済宗南禅寺派 鈴木正澄・宗務総長(69)

ひと2021年6月2日 15時06分
疲弊末寺まず手助け

病気治療に専念するため任期を半年間残して退任した蓮沼良直・前宗務総長の後任に、南禅寺塔頭寺院の総意として推挙された。山内からの宗務総長誕生は櫻井景雄・正因庵住職以来44年ぶりとなる。

飾らず控えめな人柄。「本来、私は宗務総長の器では……」と謙遜しつつも「やるからには自分を律し、コロナ禍で疲弊する宗門のために尽くしたい」との強い信念を持つ。

法務部長時代の1995年に発生した阪神・淡路大震災ではすぐに被災地入りし、末寺や檀信徒を救援。今回も「コロナ禍で本山の拝観収入は半減しているが、地方の寺院も法事や行事ができずに疲弊している。どんな手助けが必要か考えていきたい」とその視線は末寺に向けられる。

由緒ある塔頭が軒を連ねる南禅寺で、まだ創建100年余と歴史が浅い塔頭南陽院に生まれた。同院開祖の豊田毒湛老師(高源室、1840~1917)は南禅寺派第4代管長、妙心寺派第11代管長を務め、南禅寺の現在の法堂を再建したことなどでも知られる。

父の鈴木以心・第3世住職は7歳の時に遷化。その後、龍谷大、南禅僧堂を経て83年に南陽院第4世住職となるが、この間約25年は金地院、真乗院、牧護庵の法類が「第4世は正澄氏に継いでほしい」と寺を守ってくれたという。

その恩義を深く受け止めて毒湛老師以来の法灯を40年近く真摯に護り、2010年に創建100周年、15年には毒湛老師100年遠諱を営んだ。元法務部長としての実績などから、山内の信望は特に厚い。

(河合清治)

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