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宗教文化講座 翠雲堂

「生涯一助手」を貫く

日蓮宗大僧正に叙任された立正大特別栄誉教授 渡邊寳陽さん(88)

ひと2022年2月2日 12時51分
「生涯一助手」を貫く

昨年12月、日蓮宗で現任6人目の大僧正に叙任された。勧学院長、立正大の教授、学長として日蓮教学・法華経研究をけん引し宗門子弟の指導育成に当たってきた。宗門最高位の僧階となっても「生涯一助手」の姿勢で研鑽を続ける。

都立両国高を卒業後、「熱心な信仰者だった父の厳命」で立正大に入学。卒業時に日蓮宗管長賞を受賞するなど若くして頭角を現し、教授が父を説得して大学院に進んだ。「多くの方からのご芳情で宗学研鑽の道が開かれた」と感謝する。

博士課程を満期退学した1961年に講師となり、75年に教授。86年に学長に就任した時は53歳で、他宗、海外の研究者とも幅広く親交を持った。「何になりたいという思いがあったわけではなく、学長になったのも周りの人の計らい。ずっと『生涯一助手』と思い、その時その時の仕事をしてきた」。昨年、全5巻の大部『法華三部経大講義』を刊行。「いくつになっても小僧として勉強させていただきたい」と意欲は衰えない。

後進育成にも熱心で、若い研究者に助成金を出すよう宗務院と交渉したり、学生が論文を書くのに自坊の一室を提供したりしてきたが、現在の仏教系大学が置かれる状況を心配する。「理系が重視され、特に文系私学は厳しい。基礎的研究や教育をしっかりとし、その上で広く社会に目を向け、仏教が人類史にどう貢献してきたかという巨視的視座からの提言が求められる」という。「日蓮宗には、信心に支えられて生き生きと活動する人の系譜がある。学者にもあつい信仰の伝統が受け継がれるように」と願う。

(有吉英治)

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