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宗教文化講座 翠雲堂

気負わず、泰然と

西山浄土宗総本山光明寺 沢田教英法主(87)

ひと2022年3月18日 10時06分
気負わず、泰然と

西山浄土宗で初めて、尼僧の法主、管長が第88世として登山する。17日に入山式を営んだ。他宗他派でも女性の管長はほとんど例を見ない。

1934年、愛知県江南市生まれ。父が早逝し、安養寺(京都市下京区)に6歳で入寺した。

戦時中は兵庫県姫路市の寺に疎開し、まき拾いや麦刈りもした。鎌で負った傷が左手に残る。

中学3年生で剃髪して以来、僧貌を保つ。2005年には御忌大会で講讃導師を勤めた。宗派初の女性宗会議員も2期8年務め、本山、宗門校にも長年奉職した。宗外では全日本仏教尼僧法団副理事長として、尼僧の地位向上に貢献する。

自坊は1788(天明8)年の創建。5世続けて尼僧が護持してきた。

太平洋戦争末期の1945年7月に「第4次建物疎開」の対象となった。防災の名目で住民らが次々と家屋を引き倒し、寺所有の借家も破壊された。本堂の建具も外し終えていたが、大掛かりな作業が予想され後回しになり、8月15日午後の解体を予定していた。同日正午に玉音放送が流れて敗戦が分かり、解体を免れた。

「おじゅっさん(師僧・教然氏)が“お寺つぶさんといて”と仁王立ちになった。本当に運が良かった」と回想する。

大学卒業後は寺で学習塾を開き、子どもたちが集まった。裏千家の教授として自坊の茶室「放光庵」で茶道を指導し、多くの生徒に慕われる。

「子どもたちに恵まれた。よくある人生ではないが、僧侶で良かったと思っている」と振り返る。法主就任については「えらいことやで」と気負わず、泰然と構える。

(磯部五月)

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