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LGBTへの理解を訴える虹色ダイバーシティ代表 村木真紀さん(43)

ほっとインタビュー2018年10月31日 15時45分
LGBTへの理解を訴える虹色ダイバーシティ代表 村木真紀さん むらき・まき氏=1974年、茨城県生まれ。京都大卒。社会保険労務士。LGBTに関する調査研究や企業・団体向けの研修・支援事業などを展開するNPO虹色ダイバーシティ(大阪市北区)代表。共著に『職場のLGBT読本』『トランスジェンダーと職場環境ハンドブック』。

レズビアンの当事者として、企業・団体・学校でのLGBT(性的少数者)研修・コンサルティング事業に取り組み、年間約50回の講演活動をこなす。近年、人口の5~8%とされるLGBTに対する社会的な認識は高まりつつあるが、偏見は根強く、当事者は大きな不安を抱えたまま生活しているのが現状だ。

様々な立場や属性を持った人々の多様性をいかに認めていくか。「地域に根差した存在である宗教者の方々にはそれを認め、安心して生き、死んでいける地域づくりを」と願う。

池田圭

LGBT(性的少数者)と宗教ということでは、葬儀をめぐる問題があると思います。

村木 まずLGBTがカミングアウトする際には「地域社会の壁」があります。カミングアウトの順番はまずは友人で、その次が家族、さらにその次が職場で、最後が地域になることが多いのですが、それは「友人や家族が理解してくれても、近所や親戚からどんなふうに言われるか」という怖さがあるからです。

だから特に現在でも地方に行くとよくある、地域の人も大勢参列する葬儀は難しい。葬儀ではお坊さんが生前の故人の生涯や人となりについて紹介されたりしますが、私は葬儀に行くたびに「では、自分が死んだときはどういうふうに言われるのか」と考えながら聞いてしまいます。

様々な噂が立つ、と。

村木 私自身のことを言えば、出身が地域の人間関係が濃密な茨城県の田舎なので、「ここには住めない」と思い、大学は関西にある京都大を受験しました。実家に近い東京ですら嫌だったのです。

現在も関西でパートナーと生活しているのですが、自分の葬儀を考えてみると不安があります。関西で葬儀をするなら、ここでできた仲間たちとのネットワークの中で行えますが、実家ですることになった場合、どうするのか。親戚や近所の反応が気になりますし、それによって家族が新たに傷つくようなことにならないか心配です。パートナーにとってはどういう立場で葬儀に参列すればよいのか分からないという問題もあるでしょう。

近年、私の実家の地域では近所の人が大勢参列する自宅での葬儀は減り、葬儀社の会館での葬儀が増えているのですが、当事者にとってはその方が都合が良いという面もありますね(笑い)。

このほか、トランスジェンダーの人にとっては戒名や死に装束を自分の希望する性別にしてもらえるのかという不安もあると思います。結…

つづきは2018年10月24日号をご覧ください

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