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国内外で書のパフォーマンスを繰り広げる書家 吉川壽一さん(76)

ほっとインタビュー2019年1月30日 16時26分
国内外で書のパフォーマンスを繰り広げる書家 吉川壽一さん よしかわ・じゅいち氏=1943年、福井市出身。書を上田桑鳩、宇野雪村、稲村雲洞、川崎一照の各氏に師事。「SYO ARTIST」として、屋外で巨大な白布に揮毫するパフォーマンスを展開。一方で、エルメス社のスカーフに作品が用いられ、NHK大河ドラマ「武蔵」や講談社発行『モーニング』の連載漫画『バガボンド』などの題字、京都・京福電鉄「嵐電」のロゴを書くなど、街頭で同氏の作品に触れる機会も多く、その活動範囲は限りなく広がっている。

「SYO ARTIST」として活躍する書家だ。スケールの大きな書のパフォーマンスを展開し、中国・北京では長さ45メートルの布に揮毫。アラブ首長国連邦のドバイでは砂漠で布に書いた文字にヘリコプターが巻き上げる砂を定着させて作品を完成させた。日本では、人気漫画や大河ドラマの題字などを手掛けており、ここ数年は『般若心経』を10万字単位で書き続ける作品に挑んでいる。「一文字ずつに自分の人生を感じながら書き続けていきたい」と話している。

萩原典吉

『般若心経』を書き続けておられますね。

吉川 いろんな解釈があると思う『般若心経』ですが、要するに達観して気持ちが収束するお経だと思います。

文字数は数え方によりますが、1巻が278文字とすれば360巻で約10万字。そうすると1日に1巻を書き続けたとして、1年で10万字の計算になる。僕は「行」の形としても、10万字という字数が心の収まりを解決すると思っているんです。

もっとも書家にとっては『般若心経』も作品の一つです。作品としての形を取り、なおそこで心が収まるならば、それをやってみたいと思ったのが、書き始めたきっかけです。トータルすれば、今までに『般若心経』の経文は25万~30万字くらい書いていると思います。

いつから始めたのですか。

吉川 書を習い始めた時から、ずっと書いてきました。10万字という数字を念頭に置くようになったのは5、6年前からです。

実際には1日で3~5巻を書くときもあるし、1巻しか書けないときもあります。「観自在」とか「夢想」とか、自分の人生を感じながら書いていくわけですから、これは僕の「行」の世界です。

しかも書体を変えながら書かれていますね。

吉川 書家だから楷書、草書、行書、篆書などが書けるのは当たり前で、それを作品にしようと思うと、自分の特色を出さないといけない。特に「無」の文字は繰り返し出てくるので、変化させて書かないと、見ている人が面白くない。プロとしてはそれが大切だと思います。

いつ頃から書に目覚められたのですか。

吉川 幼稚園の頃、川崎一照というおばあさんの書道の師匠に就いて学び始めました。川崎先生はいつも毎月28日になると、「あんたも付いてきなさい」と、僕を連れて近くのお不動さんにお参りした。その時に唱えた『般若心経』がずっと頭の中にありました。

つづきは2019年1月23日号をご覧ください

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