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デザインの力で社会課題に取り組む「日本デザイン振興会」理事 矢島進二さん(57)

ほっとインタビュー2019年10月21日 11時43分
デザインの力で社会課題に取り組む「日本デザイン振興会」理事 矢島進二さん (柳詰有香氏撮影) やじま・しんじ氏=1962年生まれ。日本大法学部卒。日本デザイン振興会で多数のデザインプロモーション業務を担当。東海大、九州大、首都大学東京などで非常勤講師。月刊誌で地域デザインやビジネスデザインなどに関する連載多数。

産業の発展と生活の文化的向上を図るデザインの周知が目的の「グッドデザイン賞」を主催する、日本デザイン振興会の理事を務める。地域デザインなどをテーマに月刊誌に連載を持つ。

昨年、浄土宗寺院が主体の「おてらおやつクラブ」がNPO法人として初めてグッドデザイン大賞を受賞した。「モノのデザイン」から、「仕組みのデザイン」が求められる時代。新たな社会システムを構築する中で、寺社が持つ設備やネットワークにも注目が高まっている。

奥岡沙英子

「デザイン」とは具体的に何を指す言葉なのでしょうか。

矢島 これはデザイン界における、禅問答の一つです(笑い)。いろいろな言い方、考え方、定義がありますが、「デザインとは、ものごとをより良くするための智慧」と考えています。筋道を立てて計画し、最適なものをつくり上げていく能力、という意味です。

「デザイン」というと、色や形を指すと思われがちですが、実は社会と密接に関わっているものです。近年までは高度経済成長期という背景もあり、消費のためのデザインにスポットが当たり続けていましたが、現代はモノのデザインだけでは伝わらない時代です。「空間」や「雰囲気」や「心地よさ」など、目に見えないものの需要が高まっていると思います。

例えばスマートフォンとインターフェースの関係性に見られるように、外側と中身トータルでのデザインが求められています。さらにモノを売ることだけではなく、その企業、自治体の社会的意義をPRしないといけない時代になってきています。どれだけ信頼、共感を得られて、多くの人に親しまれ、継続的な形で関係性を持っていくのかが問われる時代になってきました。そうなればなるほど、デザインというものの重要性も高まります。

昨年「おてらおやつクラブ」がグッドデザイン大賞を受賞した際、どのような点が注目されたのでしょう。

矢島 これまでにも宗教法人の受賞はありましたが、おてらおやつクラブはNPO法人として初めて大賞を受賞しました。社会の中でどのような意義があるのか、社会課題の解決、取り組み自体の美しさや思想の気高さ、それをうまく回していく仕組みがちゃんとできているかなど、仕組みを設計していくことはまさに「デザイン」です。グッドデザイン賞においてもここ数年、その領域は未開拓だと思っている状況があります。

グッドデザイン大賞はその時代を象徴する賞です。お…

つづきは2019年10月9日号をご覧ください

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