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身延山久遠寺に参り続ける元大関魁皇 浅香山博之さん(47)

ほっとインタビュー2020年4月7日 09時14分
身延山久遠寺に参り続ける元大関魁皇 浅香山博之さん あさかやま・ひろゆきさん=1972年、福岡県生まれ。中学卒業後に友綱部屋に入門し、88年に初土俵。得意手は上手投げで、幕内優勝5回。1047勝は千代の富士の記録を塗り替え、2017年に白鵬が更新するまで歴代1位。11年に引退して年寄「浅香山」を襲名した。

通算勝ち星1047。幕内在位は歴代最多の107場所を数え、大関を10年以上張り続けた。子どもの頃からの怪力は取り組みでも発揮され、右上手を取ったときの強さは他を圧倒。横綱貴乃花や体重200キロを超す横綱曙も投げ飛ばした。

毎日、稽古が終わると必ず神棚に手を合わせた。勝てるようにと願うのではなく、いい相撲が取れますようにとの祈り。横綱にはなれなかったものの、相撲人生に悔いがないのは、日々の厳しい鍛錬の成果を土俵の上で出し切れたからだ。

有吉英治

大相撲春場所は無観客でしたが。

浅香山 (魁皇) 特に上位陣はいつも歓声を受けながら相撲を取っているので、多少は戸惑いがあったかもしれませんが致し方ないことです。

1993年から20年以上、日蓮宗総本山身延山久遠寺(山梨県身延町)の節分会に毎年参加していますね。

浅香山 最初に声を掛けていただいたのが身延山で、その年の5月に入幕できました。番付が上がるとほかからも声が掛かりましたが、ご縁の始まりを大事にしたいと思って毎年出ています。

身延山に参加しないということはもう考えられないですね。盲腸での入院や、けがで湯治していたこともあったんですが、行きました。手を合わせてご祈祷を受けていると、心が落ち着いて次の場所も頑張ろうという気持ちになりますね。

寺や神社にはよく参りますか。

浅香山 実家はそんなに信心深いというわけではなかったんです(笑い)。この世界に入って、いろんなお寺や神社に行くようになってからですね。初詣は後援会の方に連れられて成田山新勝寺(千葉県成田市)に行っていましたし、今は部屋の前にある五柱稲荷神社(東京都墨田区)に毎年参っています。部屋には神棚があって、力士は稽古が終わった時に必ず手を合わせます。

土俵は神聖な所だと。

浅香山 気を引き締めて上がらなきゃいけないとか、ふざけた気持ちでいたらバチが当たるんじゃないかとか思ったのも、そういう意識が自分の中にあったからだと思います。

本場所が始まる前には土俵祭りをして、土俵に鎮め物を埋めて無事に相撲ができるようにしますし。塩をまいて清め、礼をして土俵に上がるのは、この世界に入った者としてごく自然なことです。本場所の土俵は、稽古を積み重ねてきた者が、まわし一つで命を懸けて真剣に立ち合う所です。残せる伝統はしっかり残していきたいですね。

「勝てますように」と神仏に祈ることは。

つづきは2020年3月25日号をご覧ください

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