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釈尊の慈悲心を二胡の調べと共に伝える 姜暁艶さん

ほっとインタビュー2020年4月20日 13時23分
釈尊の慈悲心を二胡の調べと共に伝える 姜暁艶さん ジャン・ショウイェンさん=1965年、中国・大連市生まれ。5歳から二胡を中心に楽器や歌、踊りを学ぶ。遼寧中医大の修士課程修了。97年に広島大の客員研究員として来日し、2002年に医学博士(広島大)を取得。二胡演奏を中心に作曲、舞台監督などの総合プロデューサー、ファッションデザイナーとして活躍。国内外でコンサートと講演会を開催し、CDも17枚リリース。二胡音楽院院長、響社長、音楽療法Life&Peace主宰などを務める。

コンサートばかりでなく、多くの生徒に二胡を教える姜さんは医学博士でもあり、音楽療法を実践している。仏教と出会い、心が救われたという姜さんは「仏教の神髄をもっと勉強したい。今はその途中です」と話す。

二胡はほかの弦楽器に比べて「休息」をつかさどる副交感神経を活性化させる高周波音が豊富な楽器だそうだ。ストレスを多く抱え、交感神経優位の状態が続く人には、二胡の音色が自律神経のバランスを整え、心身の状態を正常に近づける役割を果たすという。

萩原典吉

日本に来たのは。

 中国では循環器系の医師として救命士を務めていました。救急現場では日本の薬を使うことが多く、准教授になる前に、日本で電子顕微鏡を使って細胞レベルの研究がしたかったからです。

仏教との出会いは。

 東京で医学会の発表のために泊まったホテルで、仏教伝道協会の『仏教聖典』に出会いました。振り仮名が付いていて、初めは日本語の勉強のつもりで読んでいましたが、仏教に興味を持ち始めました。当時は広島大の医学研究室の図書室で医学と仏教をテーマにした本を見つけ「えっ? 医学と仏教は関係があるの?」と思いました。

来日されて、あまりたっていない頃ですね。

 中国では、心筋梗塞や脳梗塞など命を助ける仕事をして、病院の中では存在感がある医者になりました。それが来日して、天から地に落ちたような生活になりました。日本語ができずに研究では言語の壁も厚く、日常の生活も寂しく、心身共につらかったです。本当に何も分からなかった。生まれたばかりの赤ちゃんのような私は、新しい世界で不安に悩む毎日でした。

でも仏教の本を読むのが面白くなり、自分の中で仏教の存在感が大きくなっていきました。

その頃から二胡の演奏会も開かれていましたね。

 お寺からも演奏を依頼されるようになり、中でも広島音楽高(浄土真宗本願寺派安芸教区の関係学校、現在は休校中)でのコンサートが大きな転機になりました。コンサートの前にお勤めや献華が行われるのをバックステージで見て、真宗宗歌が歌われ、すごく荘厳な雰囲気で、不思議に涙が出そうになりました。仏教讃歌に魅力を感じ、仏教讃歌のCDを制作し、真面目に仏教と向き合うようになりました。

誰か先生に就いて学んだのではなく、本を通して仏教に傾倒したと。

 仏教書を読みながら、自分の心を一つずつ掃除していった感じです。少しずつ心…

つづきは2020年4月8日号をご覧ください

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