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神話の魅力を伝える声優 小山茉美さん

ほっとインタビュー2020年9月7日 17時12分
神話の魅力を伝える声優 小山茉美さん こやま・まみさん=愛知県西尾市出身。声優、ナレーター。2015年に日本神話を語り継ぐ「イザナミプロジェクト」を立ち上げた。10月25日に大阪府のすばるホールで「日本神話イザナミ語り」を開く。また2月29日、3月1日に上演した手塚治虫原作『火の鳥~黎明編』の朗読劇では、ヒミコを演じた。公演を収録したブルーレイディスクを現在発売中。

アニメ「Dr.スランプ アラレちゃん」の主人公をはじめ数多くのアニメキャラクターを演じ、声優ブームをリードしてきた。

今、自ら台本を作り、語り継ぎたい物語がある。日本神話は絶対的な存在ではなく、多くの人が共感できる人間的な神の姿を描き、和の心を伝えている。素人だからこそ神の視点に立った新しい日本神話の解釈を試み、読み語りの活動を全国で行っている。スポットライトの中でイザナミとなり、豊かな表現で神々の物語を紡ぐ。

甲田貴之

なぜ神話の読み語りを始めたのでしょうか。

小山 三重に住む古くからの友人に伊勢神宮への参拝に誘われて、五十鈴川でみそぎをする体験をして正式参拝させていただいたのが始まりです。その友人から日本神話の読み語りをしてみないかと勧められ、神話を学ぶようになりました。読み始めた時は、難しくてよく分かりませんでしたが、世界の誕生から始まる宇宙観や、絶対的な存在ではなく、人間的で成長したりもする日本の神様に共感しました。そして、言葉を音にして伝える仕事をしている身として、この日本神話の世界を語り伝えられたらと思い、活動を始めました。

ただ最初は読み語りに向いた現代語の書籍がなかなか見つからず、困りました。大型書店でも探したんですけど。そんな時、『古事記』を原文で朗読されていた出雲井晶さんの展示会が、日本文化興隆財団で開かれたんです。「現代語の古事記の読み語り用書籍ってありませんか」と直接事務局に尋ねてみると「そうした書籍は聞いたことがない」とのことでした。神社界の方がそうおっしゃるのですから、そこで初めて世の中にそういった書籍はないのだと気付きました。だったら自分で台本を作ろうと、古事記の勉強会に通い始めました。

神話の魅力は。

小山 知れば知るほど、人間が描かれていると感じました。共感できることがたくさんあるんです。例えば、天照大御神は弟である須佐之男命の所業に困って困って天の岩戸に隠れてしまう。でも、世界が暗闇になってしまってから「自分は何をやっているんだろう」と気付いて出てくる。須佐之男命だってすごく不器用で、自分をコントロールできなくて、めちゃくちゃやる。

神様って絶対的で、穢れもなければ失敗もない存在だと子どもの頃から思い込んできたけれど、日本神話を読んで「神様も私たちと同じだ」と思えたんです。日本神話には「こういうとき、人間ってこうなんだよね」…

つづきは2020年8月26日号をご覧ください

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