東海大光氏(臨済宗妙心寺派第32代管長、福岡県久留米市・梅林寺第18世住職)
おくやみ2020年8月4日 17時26分(2020年8月7日 10時00分更新)
東海大光氏(臨済宗妙心寺派第32代管長、福岡県久留米市・梅林寺第18世住職) 2日、久留米市の梅林寺山本分院で死去。94歳。密葬は4日、同市京町の梅林寺で平兮宗賢・東福寺派乳峰寺閑栖を導師に営まれた。津送(本葬)は9月11日午前10時から梅林寺で、小堀泰巌・建仁寺派管長を導師に迎えて営まれる。小師(喪主)は東海大玄・梅林寺住職。
1927年、佐賀県嬉野市生まれ。13歳で同市・南禅寺派瑞光寺の古賀黙傳和尚に就いて得度し、47年に梅林寺専門道場に初掛搭。花園大仏教学科を卒業後、同専門道場に再掛搭して青嶂軒東海玄照師家に参禅、その法を嗣いだ。室号は雪香室。
74年に梅林寺第18世住職、僧堂師家となり、約30年間にわたって雲衲を指導し、多くの人材を育てた。2002年に住職・師家を退任、06年に妙心寺派第32代管長に就任し、無相大師650年遠諱を円成に導いた。
戦時中に長崎市の造船工場に学徒動員され作業中に被爆。平和を願い、日々、犠牲者の供養を続けていた。