狹川宗玄氏(元華厳宗管長、東大寺長老・元別当)
おくやみ2022年3月18日 11時19分
狹川宗玄氏(元華厳宗管長、東大寺長老・元別当) 7日死去、101歳。密葬は近親者のみで執り行った。故人の遺言により本山葬は行わない。喪主は長男の狹川普文別当。
1920年生まれ。狹川明俊・元別当の長男。15歳で雲井春海氏を戒師として得度し、42年、大正大仏教学科を卒業した。44年3月、修二会参籠中に召集令状が届き、出征。静岡県下田市の白浜で終戦を迎えた。46年に塔頭新禅院住職、66年に塔頭北林院住職に就任、教学執事、財務執事、華厳宗宗務長・東大寺執事長、東大寺福祉事業団理事長などを経て87年4月から3年間、華厳宗管長・第211世東大寺別当を務めた。行基会2代会長。
2020年7月の戦後75年の中外日報の取材に「同窓や先輩の死によって私は今生かされている。戦没者の慰霊は理屈抜きで続けていかないといけない」と語っていた。