東隆眞氏(駒沢女子大元学長、金沢市・曹洞宗大乘寺住職)
おくやみ2022年5月18日 15時10分(2022年5月19日 17時25分更新)
東隆眞氏(駒沢女子大元学長、金沢市・曹洞宗大乘寺住職) 17日死去、86歳。密葬は23日午前10時から、金沢市長坂町ル-10の大乘寺で関係者のみで営まれる。喪主は遺弟の東真人氏。
1935年、京都府生まれ。大本山總持寺で修行。駒澤大大学院修士課程修了。駒沢女子大元学長、同大名誉教授。文学博士(駒澤大)。大乘寺専門僧堂堂長、師家。
曹洞宗太祖・瑩山紹瑾禅師研究の第一人者で、道元禅師の研究一辺倒だった宗学に新しい風を吹き込み、瑩山研究の基盤を構築した。
15歳で中外日報に論考「真の恒久平和~世界の全人類に呼ぶ」を寄稿。イスラム教と仏教の関係や禅と女性を論じるなど、幅広い見識で禅を捉えるとともに、正伝の仏法の敷衍を重視した。
世界各国に弟子を擁し、2013年には大乘寺に世界禅センターを設置した。書家でもあり、全国各地の寺院や遺跡に墨蹟・筆痕を残した。
『洞谷記に学ぶ―日本初期曹洞宗僧団の胎動』『瑩山禅師の研究』など著書多数。