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間もなく花まつり こころを込めて釈尊讃仰

2019年3月20日 10時15分

桜開花の予想を耳にする季節になり、釈尊降誕会・花まつりが近づいてきた。花御堂に安置された誕生仏に甘茶をかけて参拝者がお釈迦様の誕生を祝う、和やかな光景が思い浮かぶ。

全日本仏教会のホームページでは、3月末頃から始まる全国各地の「花まつりイベント」が紹介されている。むろんこれらはごく一部で、それぞれの地域、寺院の多くで降誕会法要が営まれ、白象のパレードや稚児行列、コンサート、講演など様々に工夫を凝らした慶讃行事が行われる。全日仏も毎年、花まつりポスターを作製・頒布し、宗派を超えて奉祝する仏教行事として社会に普及浸透するよう、積極的に取り組んでいる。

灌仏会として、日本で釈尊の誕生を祝う法要の歴史は古いが、花まつりと呼ばれるようになったのは明治時代だという。成道会や涅槃会とは違い、仏教で言うところの三仏忌の中でも「まつり」という言葉のイメージが一番しっくりとする。

ただ、キリスト教の教会や信徒の家庭で祝われるものを除けば、商業主義と結び付き宗教色の希薄な年中行事と化したクリスマスと比べ、やや地味である。全日仏などの努力にもかかわらず、社会的な認知度が低いのは残念だ。

キリスト教ではクリスマスより重要な復活祭(イースター)は、商業主義にとって少し扱いにくい行事のようだ。ディズニーランドやUSJでイースターイベントが催されたり、イースターエッグをかたどった菓子が売られているなどといった話は聞く。だがクリスマスのように、土着化した日本の四季の風物詩にまで進化しそうな気配は今のところない。

西洋由来のまつりであるハロウィーンは、日本でも渋谷の騒動のような社会現象を引き起こした。これは欧米の習俗にビジネスチャンスを嗅ぎつけた人たちがつくり出した虚像だろう。たとえそこにある種の宗教性を認めるにせよ、キリスト教的価値との関係は乏しい。ハロウィーン商戦が盛り上がっても、キリスト教にとって名誉なことではあるまい。

降誕会は仏生会、花御堂などと共に晩春の季語だが、俳句の世界にとどまらず、市民の季節感覚の中にもっと定着してほしい。

商業主義にとって、花まつりはキリスト教の復活祭以上に利用しにくい行事かもしれない。しかし、営利主義の関心を引かないことを嘆いても仕方がない。個々の寺院で地味でも心を込め、認知度を高める多少の工夫を加えてお祝いすれば、釈尊讃仰の思いは世間に自然と伝わるだろう。

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