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来日外国人の急増 宗教文化の多様化も進む

2019年3月29日 11時08分更新

グローバル化という言葉は使い古された感すらあるが、しかし宗教文化に関しては、それを肌身に感じるのはこれからであろうと予測される。というのも、来日する外国人の数、在留する外国人の数が2010年代になって、格段に増えてきたからである。20世紀とは桁違いになっている。

日本におけるグローバル化は、1980年代くらいから本格化したと見なせる。一つの指標は日本に入国あるいは在留する外国人の増加である。法務省の統計で80年の入国者数は約129万人であったが、90年は約350万人、2000年は約527万人となった。10年になると1千万人に近づき、15年には2千万人近くになった。昨18年には、ついに3千万人を超えた。10年と比べてほぼ3倍である。

1980年に80万人弱であった在留外国人の数も、90年に100万人を、2010年には200万人を超えた。そして17年には約318万人に達している。

こうした中でも特に注目されるのは、東南アジアからの入国者、在留者の急増である。17年のタイからの入国者は100万人を超え、マレーシア、インドネシアからは40万人前後である。

日本における宗教文化の多様化という点では、東南アジアの人々との交流の深まりは、社会生活のいろいろな側面に顕著にその影響が及ぶことになる。イスラム教や上座仏教における考え方や生活習慣に接する機会が増えるということを意味するからである。

そうなると、観光、教育、ビジネス、医療、NPO活動、あるいは地域共同体における人間関係、様々な場面において、宗教文化の基礎知識はこれまで以上に求められるようになってくる。

こうした事態への対処も視野に入れてきたのが、宗教文化教育推進センターである。同センターがこのほど『解きながら学ぶ日本と世界の宗教文化』(集広舎)という問題集を刊行した。具体的場面に即した問題を解きながら、宗教文化への関心と理解を深めようというのが狙いのようである。問題ごとに丁寧な解説があり、宗教統計、宗教地図、宗派図解、各宗教の行事、年表なども付されている。いずれも元データに当たり、正確を期したという。

宗教文化の理解は面白おかしくという姿勢では困る。抽象的に語られていては具体的場面に生かしづらい。同書は国内外でフィールドワークを体験した大学教員が中心になって編集されている。こうした類の書籍は、今後ますます必要になってくるであろう。

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