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新元号「令和」 新しい時代の幕開けに

2019年4月5日 12時35分

今上天皇陛下の退位、新天皇陛下の即位に伴い5月に改元される新元号が「令和」と決まった。日本で最初の元号とされる「大化」以来248番目、明治に一世一元制が始まってからは5番目、憲政史上、天皇の退位に伴う改元としては初めての元号だ。

日本独自の元号は外国人に理解されにくいなど、問題点が多いことはよく指摘される。元号利用は相対的に減少し、例えば本紙でも欄外の発行年月日表記は2014年1月から西暦優先だ。記事も西暦優先で、元号は必要に応じてという扱いである。しかし、仏教界は元号を寺号とする寺が存在するなど、いまも元号には親和性がある。なにより、日本人にとって元号は一つの時代をイメージする親しい拠り所となってきた。

中高年の人々には、昭和天皇の崩御に伴う「平成」の改元は自粛の雰囲気が濃厚な中で行われたという記憶がある。このたびの改元は今上天皇陛下が生前退位に込められた思いも社会に浸透し、慶祝ムードに包まれている。新元号の予想や報道合戦など誠ににぎやかだった。

「令和」の元号は『万葉集』を典拠とすると説明されている。明治は易経、大正も同じく易経、昭和は書経、平成は史記、書経をそれぞれ出典としている。いずれも中国の古典である。古い時代の元号には特定の古籍を典拠としないものもあるが、やがて漢籍の中から朝廷の文章博士などが「佳字」を候補に選び、そこから選択されるという手続きが定着した。明治改元でも文章博士を世襲した菅原氏が関与したといわれる。

今回の改元は、「日本の古典から」という意図が特に強調されている。実は『万葉集』の原文も中国の『文選』を踏まえたものだという指摘が早速現れたが、古代日本に中国の文化の影響が圧倒的に強いことは常識であり、その事実にこだわる必要はあるまい。

「令和」について、海外メディアでは安倍内閣の右傾化を象徴する、という捉え方もあると報じられた。日本の古典から、という説明や「令」という文字が「法令」「命令」などにつながる固いイメージを持つのが、そのような反応の原因かもしれない。

元号制定にはもちろん政治性があるが、令和がどのような時代になるか――それは主権者たる国民の選択と行動に大きく左右される。安倍晋三総理によると、新しい元号には「人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つという意味」が込められているという。その意味にふさわしい時代にしたいものだ。

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