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21世紀の宗教的課題 どの課題と取り組むか

2020年5月27日 11時34分

3月以降、新聞各紙が報じた宗教関連の記事は、新型コロナウイルスに関わるものが多い。各種の行事の自粛やコロナ退散祈願などの例は、数え切れない。特に地方紙を見ると、その地で長く続いた伝統的な宗教行事を、今年はやむなく断念したという記事が数多く見られる。それを残念がる声はどこも同じである。

突然の事態で宗教的行事が中断されると、人々が得ていた感動や楽しみ、絆の深め合いなど、様々なものが消えてしまう。社会にとっては危機的状況といえる。ただ宗教が果たすべき社会的な役割や引き受けるべき事柄は、現在のような非常事態の中でも存続している。そのうちのどれに自分たちが関わっていけるかという意識を喚起させることも必要である。

国際宗教研究所・宗教情報リサーチセンターの公式ツイッターでは、定期的に二つの情報が流される。一つは最近の注目すべき宗教ニュースの紹介であり、一つはツイートするその月日に起こった過去の宗教関連の出来事の紹介である。後者は主に21世紀に起こった出来事を対象にしている。それらを見ると国内外において、21世紀に入ってから宗教に関わる重要な出来事が繰り返し報じられているのが分かる。その多くは容易には解決できないでいる問題である。二、三具体例を挙げる。

2016年5月に教皇フランシスコは女性助祭について研究する委員会を設置する考えを示した。17年10月、サウジアラビアのスポーツ当局は、従来男性に限定されていた運動競技場への入場を18年から女性にも解禁すると発表した。宗教のジェンダー問題では世界に大きなうねりが生じているが、日本の宗教界には、また取り組むべき独自の課題がある。

09年11月、スイスでモスクのミナレット(尖塔)の新規建設を禁じる憲法改正案が、賛成多数で可決された。日本ではハラール対応の食品が増えるなど、イスラムフォビアの動きは表面化していないが、イスラム教徒が少ないまさに今の段階で差別を生まないための啓蒙が重要である。

中国では15年2月の旧暦大みそかに大量の「電子お年玉」がネットで決済されたことが話題になった。日本でも布施や献金が電子化される時代は遠からずやって来る。実際にどう対応するか議論すべき時間はさほど残っていない。

「美しい国、日本」のイメージに酔っている状況にはないことが、今回のコロナ問題で露呈した。目の前に横たわる大きな課題の山のどれに取り組むべきか、それぞれの立場から考える時である。

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