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長い目で復興を 東日本大震災から9年半

2020年9月11日 13時11分

今月半ばで東日本大震災から9年半。被災地では建物の新築工事が各地で進んでいる。甚大な被害のあった岩手県釜石市では街並みはかなり復興し、中心部に新たにオープンした巨大ショッピングモールは大にぎわいで、週末には千台以上収容の駐車場が車でいっぱいだ。

これは、東北の沿岸被災地を南北に縦貫する「復興道路」が昨年3月に部分開通した効果で、かなり遠方からも買い物客が訪れるからだという。市民には歓迎する声も多い。

別名「三陸沿岸道路」とも呼ばれるこの道路は1974年度から事業が開始され、青森県八戸市から仙台市までを結ぶ総延長359キロで、国が震災からの復興と地域の活性化を旗印に建設を促進している自動車専用道。今年度末に全通予定で、この6月までに北側部分271キロが開通した。主要市町にインターチェンジ(IC)があり、地域全体のモノや人の流れを激変させた。

物流基地では国内外の物資の取扱量が5年で数倍になった所もある。観光面にもプラスがあり、コロナ禍で一時足踏みしたとはいえ、震災から長らく人出が減っていた沿岸の観光地や宿泊施設にも、かなり遠方から客が来ている。津波禍から復興した釜石の海岸の旅館では、語り部活動をするおかみが「これからが正念場」と語った。

だがご多分に漏れず、これには光もあれば影もある。各ICの近辺に外部資本も含めた大きなスーパーやショッピングセンターなどが次々とできて、以前から市街地や国道沿いで人出の多かった様々な店の客がかなり流出しているという。ICから少し離れているというスーパーは客足と売り上げが激減し、中には閉店した鮮魚店や長年の暖簾を降ろした飲食店もある。

ある商店主は「震災直後のように地元で買い物して支援を、という雰囲気ではなくなった。ICのそばに便利な店があると、わざわざこちらには来てくれない」とこぼす。交通網整備が経済に大きな変化をもたらすという意味の「ストロー現象」との言葉がよく聞かれる。

地域住民から様々な生活上の困り事相談を受けている地元寺院の住職は、人々の何となく重苦しい気持ちを感じると言う。「モノ、ハード面の復興は大いに結構だが、もっと大きな視野、長い目で地元の幸せを考えた施策をしてもらわなければ逆効果を生むこともある。故郷をどうしていくのか、生きる目標が持てることが大事だ」

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