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情報発信過多の時代 自ら探し出す努力が重要

2021年8月6日 14時51分

21世紀になって20年半が過ぎ、この間、宗教に関わる問題や事件が数多く起こった。情報過多の時代には、根本的な問題と些末な問題とが一緒になって報じられる傾向が強く、根本的な問題も、些末な問題と同じペースで忘れ去られやすくなってきている。

とりわけ多くの出来事がツイッターを通して拡散されるようになると、些末な出来事についての意見が炎上して、あたかもそれが根本的な問題であるかのような錯覚をもたらしたりする。歴史を教訓にと心掛ける立場にとって、見極めに努力を要する時代になった。

自分や社会にとって忘れてはいけない重要な出来事、次々と押し寄せる問題に立ち向かう時に参照すべき過去の出来事、そうしたものを思い起こすための手だてを開発していく必要がある。

宗教情報リサーチセンター(RIRC)のツイッターには、「宗教・今日は何の日」というコーナーが設けられている。主として同センターの季刊誌『ラーク便り-日本と世界の宗教ニュースを読み解く』に掲載されたニュースから選ばれた出来事の紹介である。

ここには21世紀の宗教関連の出来事のうち、記憶にとどめておいた方がいいものが選ばれている。例えば、7月13日の出来事として、2013年に中東呼吸器症候群(マーズ)の感染拡大防止のため、サウジアラビア保健省は「巡礼月」のメッカ巡礼者にマスクを着用するよう呼びかけた、とある。

6月24日の記事には、07年に日本輸血・細胞治療学会など5学会の合同委員会が、宗教上の理由で輸血を拒否するものみの塔の信者に対する治療の指針として、15歳未満の患者には、親の反対があっても輸血を行うとする素案をまとめたことが分かった、とある。

このように見ていくと、現在抱える問題とのつながりを考える糸口が一つできる。どれに関心を抱くかは人によって異なるが、改めてそれぞれの意味や意義を振り返る機会となろう。宗教に関わる新しい局面は日々生じるが、過去にも似た例があると知れば、どのような対処がなされたのかに関心が向かう。発信される情報の渦に戸惑うだけでなく、何が肝要なのかを探る手だてを自分で探し出していかねばならない。

情報時代はそれを難しくしている面と、やりやすくしている面とがある。どんなツールが自分の目的にかなうのか常に模索していくのが大切だ。RIRCのツイッターのような類はほかにもあるだろうから、探し出そうとする労力を厭わなければ見つかる筈である。

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