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2024宗教文化講座

AI時代の見極め 宗教の未来を考える姿勢で(8月30日付)

2023年9月1日 09時42分

AI(人工知能)は2010年代から飛躍的進歩を見せている。影響は社会のあらゆる方面におよび、宗教界も例外ではない。

世紀の変わり目頃に日本社会を覆ったインターネットの広まりであるが、宗教界における導入は企業や大学などと比べ、全般的に遅れ気味だった。企業の場合は導入の遅れが死活問題に関わるため、たちまちのうちに広がった。大学も学内LANが整備されていないと評判を落とすとされ、2000年代にはインターネットの本格的導入が続々となされた。

これに対し宗教界では、ホームページの作成や電子メールでの連絡なども、なかなか広がらなかった。信者の年齢層が、大学は言うまでもなく企業に比しても高齢であったことも関係していると考えられる。だが昨今のAIへの世代ごとの対応は、少し様相が異なる。インターネットの普及から約四半世紀が過ぎているので、ネット情報への対応は以前ほど年齢による差が少ない。

インターネットの利用が急速に広がり始めた2004年のデータを見ると、13~19歳や20代の利用率が90%を超えたのに対し、65歳以上は20%に満たなかった。今の70代は当時の50代であり、50代のインターネット利用率は、04年で66%であった。その後も情報機器は発達を続けるが、社会ではインターネットの利用が大前提となったため、年齢による差は小さくなってきたと考えられる。

経済産業省が昨年12月に発表した消費者実態調査の分析結果を見ると、22年11月に実施したウェブアンケート調査で、ほぼキャッシュレスという人の割合は36%で、現金のみという人は17%である。注目すべきは全世代であまり差がないことだ。これは一例だが、高齢者だからデジタル化、オンライン化は大の苦手、という状況ではない。スマートフォンは全世代に普及し、70代でも過半数が持つ時代である。

宗教界もこの変化を考慮した上でAIの利用を模索していくことになろう。むろん、AIには欠点がある。教団としての導入は、プラスとなることと、マイナスになりかねないことを、企業や大学などの実情を参考にしながら、じっくりと見極めるのが得策だろう。どの時点で何について導入していくかも、教団ごとに大きく異なる。

こういう問題は得てして企業の思惑に引きずられがちである。営利目的ではなく、宗教の今後を誠実に考える姿勢をたずさえた研究者やAI専門家の意見に、じっくり耳を傾けたい。

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