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2024宗教文化講座

法燈をつなぐ 歴代祖師の行履に倣う(1月17日付)

2024年1月19日 15時42分

宗門に始祖があり、その教えを師承した歴代祖師がいて、法燈は時代を超えて伝えられる。我が国の仏教宗派を見れば、伝教大師最澄の没後、延暦寺初代座主に就いた義真が天台教団を率い、3代座主円仁に及んで教勢は大いに伸張した。法然門下の念仏往生は親鸞によって新たな展開を見せ、蓮如に及んで浄土真宗の勢力は全国に拡大する。曹洞宗では道元の「只管打坐」が法嗣・孤雲懐弉以下の祖師に嫡々相承され、4世の法孫・瑩山紹瑾の法系により全国1万5千カ寺の巨大な教団を形成するに至る。真言、法華そのほかの各派においても同様で、歴代祖師が時代社会に適応しつつ死身弘法の行跡を遺し、その門流は百花繚乱の観を今に呈している。

2024年は曹洞宗大本山總持寺開山の太祖瑩山禅師700回大遠忌を迎え、国内9管区と国外の四つの国際布教総監部での予修法要に引き続き4月1日から21日に宗門挙げて本法要が営まれる。

曹洞宗は永平寺を開いた道元から4代目の瑩山を太祖と称し、本尊の釈尊を中心に、高祖道元と並んで「一仏両祖」を仰ぐ独自の宗旨を掲げている。なぜ瑩山が道元と並び両祖とされるのかは、瑩山門下の法系が全国に門葉を広げ、洞門寺院の大多数を占めるに至った歴史による。このため曹洞宗は内部に永平寺系と總持寺系で勢威を競う力学が働き、しかも分裂しなかったことが教団発展の原動力になったといわれている。

瑩山については、宗祖としての道元に比べて一般に広く知られる存在ではない。母は観世音菩薩の信仰あつく、十一面観世音菩薩に深く祈願して瑩山(幼名・行生)を産んだと伝えている。その母は行方知れずとなった実母を尋ねて京都の清水寺に日参し、観音の示現を得てついに行き遇った。この由来は近年、曹洞宗寺族の寄進により清水寺境内に建立された巨大な石碑に刻まれている。

瑩山は篤信者の建立寄進による能登の洞谷山永光寺に「五老峰」を造立して曹洞宗存立の基盤を明確にした。五老峰は開山堂に相当するもので、道元禅師得法の師である中国天童山の如浄禅師を高祖とし、二祖道元禅師、三祖懐弉禅師、四祖徹通義介禅師に自らを加えた五祖師の語録や嗣書・霊骨などを石櫃に納めて埋蔵、ここを尽未来際の尊崇地とした。永光寺を門下の高弟が順番に護持する輪住地としたことも、永く祖師の徳風を仰ぐ宗門興隆の礎となった。

釈尊の行履に倣い、歴代の祖師たちは時代の変遷に応じて仏法普及に精魂を傾けた。現代の宗門人への期待もそこにある。

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