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日本仏教の基本経典…大角修著

2020年4月20日 15時55分
日本仏教の基本経典

釈尊の伝記と教えからひもときつつ、日本の歴史・文化・風習に大きな影響を与え重要視された29の経典を精選し、その要所を分かりやすく現代語訳した。著者には『全品現代語訳 法華経』ほか浄土三部経、大日経・金剛頂経の全文現代語訳などの著書があり、宗教学者・山折哲雄氏との共著『日本仏教史入門―基礎史料で読む』も上梓している。

本書の内容は大きく2部に分かれる。第一部には釈迦の生涯がつづられた経典を取り上げ、縁起や四諦・八正道など、仏教の基本的な教え、考え方を説いている。第二部では日本の仏教と文化を育んだ経典として、聖徳太子の三経義疏、鎮護国家の経典、薬師如来の経典、般若経典群、戒律・法華信仰・浄土信仰・密教の経典、お盆・施餓鬼の経典など、時代を追って重視された経典を取り上げ、日本の文化に与えた影響を解説する。

さらに関連する内容を27のコラムに取り上げる。例えば「禅宗の清規」では、中国の唐代から宋代にかけて発展した禅宗が、自ら食を賄うことを旨として農作業を営み、それまで生業に就かず布施で暮らすことで清浄を保つ初期仏教の出家主義とは大きく異なる道を開いたことを紹介している。

日本人の死生観や土地の習俗に深く浸透した仏教の価値を改めて見直すための一冊。

本体価格2000円、KADOKAWA(電話0570・002・301)刊。

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