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私の法隆寺物語…髙田良信著

2020年4月27日 09時59分
私の法隆寺物語

百済観音堂の建設や多数の著書など多くの業績を残した法隆寺長老(1941~2017)の遺作。01年6月~18年2月の奈良新聞連載200回分をまとめた。近代仏教史の中でも南都仏教はほぼ未開拓だが、著者の先駆的業績が分かりやすく紹介され、当事者・要職者として見聞し、自ら関わった様々な事業についても書き残している。

金堂炎上や聖徳宗独立の経緯は比較的知られているが、稀覯書でしか論述されてこなかった明治の千早定朝住職(1823~99)の苦難の歩みは興味深い。また南都隣山会設立のきっかけは1956年頃からの観光税問題にあったこと、著者の小僧時代の法隆寺では興福寺・東大寺以外とは交流が乏しかったこと、太子遺跡巡礼は御忌前年の70年に石田茂作氏の発案で始まったことにも触れる。

奈良を愛した美術史家の会津八一が何度もアプローチするにもかかわらず、金堂再建非再建論争の意見の齟齬からか、当時の佐伯定胤住職(1867~1952)が交流を避けていた様子の描写は生々しく、著者ならではの記述といえる。世界遺産登録では、文化庁が「存在しない」としていた登録書を四方八方捜して外務省にあることを突き止め入手した裏話、遺産登録に必要な法起寺の史跡指定が登録のわずか10日前だった逸話も明かす。

本体価格2700円、東方出版(電話06・6779・9571)刊。

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