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戦国仏教と京都 法華宗・日蓮宗を中心に…河内将芳著

2020年5月11日 13時08分
戦国仏教と京都 法華宗・日蓮宗を中心に

戦国乱世の京都における法華宗(日蓮宗)の軌跡を読み解き、「戦国仏教」としての法華宗の特質に迫る論集。室町幕府や織田・豊臣政権、朝廷など公武の世俗権力と、延暦寺大衆などの顕密寺社との関係の中で、社会集団としての教団や寺院がどのような変遷をたどり、社会に影響を与えたのかなど、乱世の仏教を分析する。

著者は奈良大教授。室町期から戦国・中近世移行期における京都の都市社会、とりわけ都市住民の結合がどのようにして立ち上がったかという点について、信仰や宗教の役割に注目し、特に法華宗を対象に歴史学の観点から検討を重ねてきた。

先行研究は法華宗内部の自生的な動きや変化に注目したものがほとんどだが、著者はむしろ他者との関係に注目し、その変化の過程で浮かび上がってくる教団や寺院としての法華宗の軌跡をたどる。

延暦寺との間で起きた天文法華の乱に敗れ、京都を追い出された法華宗が、なぜ再び京都で勢力を拡大することができたのか。復興の過程で、織田信長、豊臣秀吉や朝廷といった公武の権力者、そしてかつて対立した延暦寺をはじめとする顕密寺社とどのような関係を築くに至ったのか、歴史家の視点で解明を試みる。

本体価格7500円、法藏館(電話075・343・0458)刊。

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