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大安寺 国家筆頭大寺へのあゆみ…木下正史著・南都大安寺編

2020年6月23日 13時16分
大安寺 国家筆頭大寺へのあゆみ

大安寺歴史講座シリーズの第3弾。長期にわたる発掘調査から明らかになった日本最初の官立寺院・大官大寺(百済大寺、大安寺)の建設の実態と歴史的意義について、東アジア諸王朝との比較を視野に考察する。

奈良県の明日香村と橿原市の境目にある大官大寺跡では1973~82年の発掘で、調査が飛躍的に進展。予想されていた天武天皇時代の伽藍ではなく、文武天皇時代のものと判明した。金堂と講堂は大極殿に匹敵し、寺域は広大。当時の建築物としては最大級でほかの寺院を圧倒していた。豪族が私的に建てた寺院が、国家主導で秩序化されていく過程を示すと著者は指摘する。

文献史料では九重塔だったという塔は発掘調査で初層15メートル四方と判明し、国分寺の同10メートル四方を超える巨大なものだった。大型の塔基壇跡が出土した、前身の百済大寺の塔も九重塔が建てられたと記される。

九重塔は各国の文献史料によると北魏の洛陽永寧寺、新羅の慶州皇龍寺、百済の益山弥勒寺にもあった。近年の発掘で、これらは他寺を凌駕した大規模な寺域があったことが分かりつつある。また詳細は未確認としながら、高句麗の国家的寺院だった北朝鮮の清岩里廃寺の塔跡も九重塔と推定されるとの情報もあるという。

本体価格1500円、東方出版(電話06・6779・9571)刊。

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