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山室軍平…室田保夫著

2020年6月25日 10時54分
山室軍平

クリスマス前後に濃紺の制服姿で街頭募金を行う「社会鍋」で知られる「救世軍」は英国発祥のキリスト教の一派で、明治中期に日本に進出。日本人初の士官となり、日本司令官、中将にまでなったのが山室軍平(1872~1940)。救世軍を率いて伝道に努め、公娼廃止や禁酒の社会運動、貧困者の職業紹介、児童保護、寄宿舎・病院建設などの社会福祉事業に尽力し、日本救世軍の代名詞ともなった先駆者の生涯と思想を総括する。

岡山県の山村で生まれた山室は14歳で家出、東京で印刷工となる。キリスト教に入信し、新島襄に憧れて同志社に学び、「無名ノ英雄、無名ノ豪傑タルヲ勉メン」と平民伝道者になる決意をする。宗教者による社会福祉思想を研究する筆者は、山室は終生、この初心を貫いたと評価する。

本書は山室の思想の変遷を救世軍公報「ときのこゑ」の言説を中心に読み解く。キリスト教徒ながら皇室を崇敬し、時の政府とも連携して社会福祉事業を進めた一方、日本の対外進出や戦争政策には無批判に追従したことは山室の限界といえるが、「近代日本の影を見ながらキリスト者として日本と日本人のために生きた生涯であった」と結論する。

日本史に登場する著名人の業績を紹介する「ミネルヴァ日本評伝選」の一冊。

本体価格3000円、ミネルヴァ書房(電話075・581・5191)刊。

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