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日本百観音霊場…溝縁ひろし写真・文

2020年7月1日 10時56分
日本百観音霊場

近畿地方に広がる西国三十三所、鎌倉から始まり関東一円に広がる坂東三十三所、埼玉県秩父地方の秩父三十四所から成る「百観音霊場」を、写真家の著者が旅情あふれる美しい写真と優しい文章で紹介する。

著者は京都の花街や四国の風景などを撮影するとともに、百観音霊場を何度となく巡ってきた。日本老舗百店会著『日本の老舗』(白川書院刊)に霊場寺院を紹介する読み物を掲載している。

本書では各霊場寺院について、1~4枚の写真と共に所在地、本尊、宗派、開基、御詠歌等の概要と成立・歴史、見どころなどを第1番の寺院から順番に紹介。

西国第2番の紀三井寺では「夏の夕方、潮の香りと涼風が心地よく、蟬の大合唱に包まれ何とものどかな気分」だったこと。坂東第6番の長谷寺では「境内の鐘楼のあたりから東京スカイツリーが見えるということを教えてもらった」こと。秩父第32番の法性寺では「奥の院に視界を遮るものはなく、解放感を味わいながらシャッターを切った」こと。写真家の立場で感じたこうした思いや撮影時の様子も「撮影メモ」と題してつづっている。

地図や巡礼用語集なども掲載され、百観音霊場参拝に欠かせない一冊だ。淡交社が発行する「淡交ムック」シリーズ。

本体価格1500円、淡交社(電話075・432・5151)刊。

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